■上層階から「泥団子」投げた小学生を児童相談所に通告 頭に直撃した男性は今も記憶障害(熊本県)
熊本市のマンションの敷地で男性の頭に直撃した「泥団子」。警察は、この泥団子を投げた小学生を児童相談所に通告しています。
4月15日午後6時頃、熊本市中央区のマンションで、上層階から小学校に通う男子児童が投げた泥団子が、外にいた50代の男性に直撃し、男性は後頭部に大けがをしました。
男性によりますと、泥団子は作られてから時間が経ち固い状態で、近くにいた人の話では、こぶし大の大きさだったとみられます。男性は全治2か月と診断され、現在も記憶障害のほか首や肩の痛みが続いていると話します。
■被害にあった男性
「相手が大人であれば、自分の怒りを100%相手にぶつけられると思うが、子どもとなると、どこまで怒りをぶつけられるのか、ものすごくモヤモヤした複雑な気持ち。謝って終わりにするのか、また別のことを児童なり家族なりが考えてするのかというのは今の段階ではわからないが、謝って終わりにするのではなくて考えてほしいと思います」
男性によりますと、男子児童は当初、警察の聞き取りに投げたことを否定していましたが、その後、自分が投げたと親に打ち明けました。男子児童の親が警察に連絡するとともに、男性に謝罪の意思を伝えてきたということです。
警察は殺人未遂や傷害の容疑も視野に捜査していましたが、男子児童を児童相談所に通告し、捜査を終えたとしています。
【スタジオ】
少年が関わった事件の手続きがこちらです。
今回の男子児童のように14歳未満の少年は「触法少年」と呼ばれ、刑事責任を問われることはありません。警察は児童相談所に通告するかどうかを判断し、通告された場合は児童相談所が家庭裁判所への送致を検討します。
今年度に入って何件か、県内の少年が関わる事件についてお伝えしています。同じ過ちを繰り返さないよう、それぞれ自分の行為に向き合ってほしいです。
(05/19 18:55 熊本県民テレビ)
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