■「事実上の政権選択選挙」 全国的にも注目の熊本選挙区のポイントは?(熊本県)
■緒方太郎キャスター
投開日が2日後に迫った参議院選挙。参院選取材キャップの藤木記者とお伝えします。
■藤木紫苑記者
きょうのテーマは「夏の激戦!熊本選挙区」です。まずはKKTと読売新聞が行った終盤の情勢調査の結果を見ていきます。
■緒方太郎キャスター
情勢調査は7月12日から15日に電話とインターネットで行い、取材も加味して終盤の情勢を分析しました。その結果がこちらですね。
■藤木紫苑記者
立憲民主党・新人の鎌田聡候補と自民党・現職の馬場成志候補が競り合っていて、参政党・新人の山口誠太郎候補が追う展開となっています。
NHK党・新人の立花勝樹候補は広がりを欠いています。
■緒方太郎キャスター
調査時点から情勢が変わっている可能性がありますが、定数わずか1、全国的にも注目の選挙区になっていますね。
■藤木紫苑記者
この情勢について、地方政治に詳しい熊本大学法学部の伊藤洋典教授は「自民党王国とも呼ばれる熊本で非常に珍しい展開」と話しています。
さらに物価高対策のような生活に直結する政策が争点なっていることから「政策論争が真正面に置かれた良い形の選挙ではないか」と話しています。
■緒方太郎キャスター
熊本の参院選で野党候補が競り合う情勢は、近年そう多くない印象?
■藤木紫苑記者
参院選の熊本選挙区で野党議員が当選することになれば2007年以来18年ぶりとなります。
伊藤教授は、結果によっては政権の枠組みが変わる可能性があることから「事実上の政権選択選挙」であり、どんな政策を求めるのかを意思表示する「政策選択選挙」とも言えると指摘しています。
■緒方太郎キャスター
一方で、注目してほしい数字があるんですよね?
■藤木紫苑記者
「投票先を決めていない人3割」。情勢調査で投票先を明らかにしていない割合です。
■緒方太郎キャスター
つまり、3人に1人が投票先を答えたくないか、まだ決めかねているということなんですね。
■藤木紫苑記者
この3割の行方が選挙の結果を左右するといっても過言ではありません。
熊本大学の伊藤教授は次のように話しています。
■熊本大学・伊藤洋典教授
「選挙というのは、投票にどうせ行っても変わらないと思えば、行かない人が多くなってしまうんです。
だけど今回の選挙は非常に接戦になっているということに加え、今後の政策の方向性を決めるというところもあって?変わる可能性がある選挙です。
投票した結果が何をもたらすかというの生活に直結した選挙にということもあるので、ぜひ投票所に足を運んでいただきたいと思います」
■藤木紫苑記者
参議院議員の任期は6年で解散はありません。
それは私たちの生活を決める慎重な審議を行えるという意味もありますから、まさに皆さんの一票が社会をつくると言えます。
■緒方太郎キャスター
定数わずか1の熊本選挙区は最後の最後まで目が離せない激戦となりそうです。
(07/18 21:18 熊本県民テレビ)
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