■「熟議の中に正解がある」 立憲民主党・野田代表に聞く【徳島】(徳島県)
12月13日、立憲民主党の野田佳彦代表が、地方の声を政治に反映する全国キャンペーンの一環で徳島を訪れました。
現在の政局に対する考え方や、地方での党勢拡大などについて、私、森本が話を聞いてきました。
高市内閣発足から2か月。
野党第一党を率い、首相経験もある立憲民主党の野田代表は、今の政権をどう見ているのでしょうか。
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「(高市内閣は)独断で物事を決める傾向があるな、というところが心配」
「一方で、睡眠時間も削って頑張っているというところは共感する人もいるかもしれないが」
「国のリーダーですので、きちっとチームを率いて束ねてというところ、これからは気を付けてもらわなければ」
(森本アナウンサー)
「党首討論を終えて、政治改革に厳しい注文をつけたが」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「石破政権下から議論になっているのは、政治とカネの問題」
「ようやく政治規制法改正も、だいたい落としどころは見えてきたところだと思う」
「公明党と国民民主党の案で企業団体献金の受け皿を絞って、政党支部、地方支部までは受け取れないようにしようというのは、これは廃止に向けての一里塚だと思う」
「野党時代の維新も賛成だったにもかかわらず、与党になったとたんに、センターピンが変わってしまって」
「本来は野党みんながまとまってやれば、自民党がのまざるを得ない状況に追い組むチャンスだったと思うが」
「まだ、若干時間はあるので、何とか結論を出していきたい」
(森本アナウンサー)
「補正予算をトゥービッグ・トゥーレイトだと表現したが」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「まず遅すぎる、参議院選挙終わってから、もう4か月にわたりずっと物価高に対して悲鳴が上がっていたのに」
「補正予算案が出てきたのが12月8日の月曜日」
「修正しようったってもう修正の仕様がないじゃないか、予算書変えたり。事実上(修正が)困難な時期に出してきたというところが無責任」
「規模の問題で、18兆3000億円のうち11兆以上を国債発行というやり方ですから、それは将来世代のポケットに手を突っ込んで、今さえ良ければいいと」
「これが、本当に今必要なお金であれば、それは理解が進むと思うが、来年度の予算に入れれば良いのになと、年度末にまでに使いきれないようなものも入っていたり、これはあまりにもトゥービッグだと思う、残念な補正予算案だと思う」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
(森本アナウンサー)
「衆議院の定数削減法案について、維新の焦り、戦略の練り直しは感じるか」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「(維新は定数削減を)センターピンと言っていたので、相当固い決意で高市首相で連携をしてやってくると思ってはいたが」
「ここまで来て、政治とカネの問題を決着つけないで、飛び越えて違うセンターピンを出してくるのはおかしい、順番があるでしょと」
「どれだけ熟議をやってきたか、それ(政治とカネの問題)については、もうサッカーで言えば、もうPK戦に入ったところだから」
「その試合を置いて、もう一回違うテーマでやろうというのは、それは筋違いだと思う」
(森本アナウンサー)
「党のスタンスは」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「今回、自民党と維新が連立を組むことになって、どちらかというと『右』に行け行けになってしまいかねない路線だと、私は思っている」
「従来パートナーだった公明党が野党になってきた。逆に言うと中道を厚みを増していくために、うまくいかしていければいいなと思っている」
「『右』に行け、行け、で行くのか、中道としてブレーキをかけて、現実的な政策で国民にアピールしていくのか、ちょうど大きな過渡期に入っている」
(森本アナウンサー)
「次期衆院選、野党一本化は」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「小選挙区は1人しか当選できないから、そうすると、まだまだ自民党は強いから、そこに勝っていくためには限りなく(候補者を)一本に絞っていく。野党間の調整は不可欠」
(森本アナウンサー)
「地方議会での党勢拡大は」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「地域の中で、旗を立てて頑張って頂ける方がどれだけいるかは、とても大きいと思うし、それが底力になると思うので」
「わが党は今1300人ほど地方議員がいるが、統一地方選挙でできるだけ多く擁立する、あるいは中間選挙でもしっかり擁立をしていことを心がけていきたい」
(森本アナウンサー)
「選挙の変化について」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「私はずっと40年来、朝街頭に立って皆さんにビラを配ったり訴えをするという、ある種、原始的なやり方をやり続けているが」
「それだけではなくて、やはりSNSをどうやってうまく活用していくかも、大事ではないかと思う」
「どちらかというと、そちら(SNS等)は苦手だと言われている立憲民主党だから、おおいに学んでいきたい」
(森本アナウンサー)
「SNSの発展・直近の選挙について」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「投票率が上がったり、若い人が政治に関心を持つようになったということは、基本的にプラスとして位置付けていきたいと思うが」
「ただ、いあゆる『バズれば良い』ということで、ガンガンと拡散をする路線が正しいかというと、むしろ右に傾いたり左に傾いたり、極論の方がバズる」
「中道って地味でバズらない、『いいね』も集まらない、だけどそこに本当は正解があると、熟議の中に正解があると私は思っているので、一生懸命ひたすらに毎朝街頭に立っているように、SNSでもコツコツやっていきたい」
(森本アナウンサー)
「解散・総選挙は近いのか」
(立憲民主党・野田佳彦 代表)
「これは何とも言えない、何とも言えないが常在戦場だと思っているので、きちっと候補者は擁立していくように準備はしていきたい」
(12/15 18:00 四国放送)
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