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「伝統と誇りを胸に」 2年ぶり25回目の夏の甲子園へ・徳島商業【徳島】(徳島県)



いよいよ12日土曜日から、夏の高校野球県大会が開幕します。

フォーカス徳島では7日から4回にわたって、甲子園を目指す県内の注目校をご紹介しています。

2回目は、春の県大会を制した徳島商業高校です。

春夏通算43回の甲子園出場を誇る、徳島商業高校。

春の県大会を制し、2年ぶりの夏の甲子園出場に向けチームの士気は最高潮です。

チームを指揮するのは森影浩章監督62歳。

母校を率いて2025年で16年目です。

(記者)
「今年のチームの特徴は?」

(徳島商業高校・森影浩章 監督)
「みんなで戦うチーム、実力がよく似たメンバーで」
「大会に入ってから、調子が良いメンバーが出場することになる」

切れ目がなくどこからでも得点できるのが、2025年のチームの特長の中、打線の軸は主将で4番の岡本歩樹選手です。

春の県大会から、メジャーリーグ大谷翔平選手なども実践し、タイミングが取りやすいと言われるノーステップ打法に変更。

これが功を奏し打撃が覚醒、春の県大会でチームを優勝に導きました。

岡本選手のバットが、甲子園を手繰り寄せます。

(徳島商業高校・ 岡本歩樹 主将)
「チャンスで一本出る勝負強さと、いつどんな場面でも出塁できる打率を残せるところを見てほしい」
「期待に応えられるように、選手一人一人が持っている力を出し切る、目標は甲子園出場です」

守備の要は、エース福島虎之介選手。

サイドスローから打たせて取るスタイルで、守りからリズムを作ります。

秋の県大会では、まさかの初戦敗退。

その後、森影監督の助言で2024年、冬にサイドスローに転向しました。

決め球は、監督も絶賛するスライダー。

サイドハンドから浮き上がるような、独特の軌道で打者を翻弄します。

(徳島商業高校・福島虎之助 投手)
「バッターから見て、浮き上がるようなスライダーを投げるので」
「目線の高さや、バッターの目線を変えるピッチングをしたい」
「先を見ず、一戦一戦大事に戦って、最終的に決勝、甲子園という結果になればよいと思う」

(記者)
「自信は? 」

(徳島商業高校・福島虎之助 投手)
「あります」

(徳島商業高校・前川紀洋 部長)
「練習で来てないと試合では来れないぞ(練習では)暴投投げて構わないから」

この春、母校に帰ってきた前川紀洋部長です。

森影監督の教え子であり、自身も甲子園に出場した経験を持ちます。

生徒と年齢が近い前川部長、選手との距離感を大切にしチームに新しい風を吹かせています。

そして母校の甲子園出場には、自身の経験から並々ならぬ思いがあります。

(徳島商業高校・前川紀洋 部長)
「母校に帰ってきてありがたさも感じるし、選手と一緒に甲子園を目指せる環境が整っているのはありがたい」
「まずはやってきたことを出す、自分自身も甲子園に行っていい経験ができたので、選手たちもそういう思いをしてほしい」
「森影先生と一緒に、サポートしながら頑張りたい」

(徳島商業高校・森影浩章 監督)
「もう少しで大会が始まるので、ケガ人がなく、とにかく目一杯楽しんで、県大会を制したいと思う」

伝統と誇りを胸に、2年ぶり25回目の夏の甲子園出場へ向け、徳商の夏が始まります。

(徳島商業高校 野球部)
「甲子園目指してがんばるぞ!おー!」

(07/08 18:23 四国放送)

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