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「夢の舞台で華麗に」 飛込・森岡さくら選手が日本代表で世界へ【徳島】(徳島県)



2024年9月にご紹介した、飛込の森岡さくら選手を、みなさん覚えていますでしょうか。

現在は大学を卒業し、社会人となった森岡選手ですが、7月ドイツで行われる学生世代の世界大会に日本代表として出場します。

新社会人として働きながら、競技に取り組む彼女を取材しました。

飛込の森岡さくら選手23歳。

彼女が着ている水着の左胸には、ジャパンの文字。

そう、彼女は7月ドイツで行われる「ワールドユニバーシティゲームズ」の日本代表選手に選ばれました。

ワールドユニバーシティゲームズは、18歳から25歳までが出場できる学生世代の世界大会で、2年ごとに開催されています。

(飛込・森岡さくら 選手)
「日本を背負っているというか」
「(日本の)代表なんだなという気持ちがより強くなって、より頑張ろうという気持ちになります」

(飛込・森岡さくら 選手)
「おはようございます」

そんな森岡選手は、2025年に大学を卒業し、4月から社会人に。

現在は、県スポーツ協会のスポーツコーディネーターとして、スポーツの普及や促進などに携わりながら、飛込選手としての自身の活動も県民に発信しています。

各スポーツ大会の結果や選手たちが書き記したスポーツへの想い、出場した大会の感想などを広報誌用に入力することも、森岡選手の仕事の一つです。

この日は、自身が出場した大会や練習の様子などを、初めて協会のホームページに掲載しました。

掲載した内容を、上司に確認してもらいます。

(県スポーツ協会スポーツ振興部・梅本裕子 部長)
「スポーツコーディネーターのレポートは、今まで出せていなかったので」
「こういう情報発信は、非常に有意義かなと思う」

(飛込・森岡さくら 選手)
「もっとスムーズにできるようにしていきたい」

午前中の業務を終えた森岡選手。

練習前に、先輩たちとのランチタイムです。

(飛込・森岡さくら 選手)
「普段はおにぎりだけ、いつも作ってきてる」
「きょうは(料理)頑張りました」

この日のおかずは、森岡選手の手作りだそう。

(飛込・森岡さくら 選手)
「結構、体重落ちているので、いっぱい好きなもの食べています」

(記者)
「普段の森岡選手って、どんな人ですか?」

(職場の先輩は)
「変わらない、真面目」
「気が利く、めっちゃ真面目」

(飛込・森岡さくら 選手)
「活動行ってきます」

(職場の先輩)
「いってらっしゃい」

先輩の応援を背に、午後からは大会に向けて練習です。

(大西道也 コーチ)
「水分しっかり取って、水風呂も入って、きのうの雰囲気で」
「ええ感じやから」

この日の徳島市の最高気温は35.7℃。

飛び板やプールサイドは、裸足で歩けないほどの熱さです。

プールの水温も上がり、1回飛ぶだけで体力が奪われる過酷な環境の中、コーチの大西道也さんと一緒に、コンディションや演技の仕上がりなどを確認していきます。

(大西道也 コーチ)
「もったいな」

(大西道也 コーチ)
「悪くないよ、OK、OK」
「(手が)外れかけた?」

(飛込・森岡さくら 選手)
「ちょっと緩くなりました」

(大西道也 コーチ)
「ギュッと入ってたらOKやな」
「7.5(点)や」

実は森岡選手、日本代表に選ばれるのは、今回が初めてではありません。

2022年に開催される予定だった、ワールドユニバーシティゲームズの日本代表に選ばれていた森岡選手。

しかし、新型コロナウイルスの影響で大会が延期となり、翌年に開かれた選考会では、惜しくも日本代表入りを逃しました。

「日本代表として、世界大会に出場したい」そんな思いから、大学卒業後も競技を続けることを決意。

そして2025年3月の大会で3位に入り、日本代表として大会に出場することになりました。

(飛込・森岡さくら 選手)
「めちゃめちゃ嬉しかった」
「正直選ばれない、選考にかからなかったと思っていたので、飛び跳ねた」
「すぐ仕事中の母に電話した。職場の人と一緒に喜んでくれた」

約12年間、二人三脚で指導してきた大西コーチは…。

(大西道也 コーチ)
「とうとう取れた、やっと日の丸」
「自分で決めてやったことを実行できたから、めっちゃ褒めました、私も嬉しかった」

ワールドユニバーシティゲームズ前、最後となる6月末の大会では、「3m飛板飛込」で優勝するなど、大会に向けてコンディションを上げてきています。

(大西道也 コーチ)
「(課題は)やっぱり入水際の微調整、そこができたら安定してくる」
「思いっきり楽しめ、おのずと結果はついてくる。それだけ」

(飛込・森岡さくら 選手)
「(目標は)8位入賞以上、1mも3mも目指す」
「人のためじゃなく、一番は自分のために結果を出すことが、まわりの人への恩返しにつながるので」
「まわりの人のことはあまり考えず、自分が一番楽しんで頑張れたら」

いざ、世界大会へ。

徳島で生まれ育ったマーメイドが、夢の舞台で華麗に舞います。

FISUワールドユニバーシティゲームズは、7月16日にドイツで開幕し、森岡選手は「1m飛板飛込」と「3m飛板飛込」の2種目に出場します。

(07/11 15:45 四国放送)

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