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「樵木林業」のノウハウを神戸の街路樹に 美波町の会社と神戸市が協定【徳島】(徳島県)



県南部で行われている伝統的技法による林業「樵木林業」に、県外の自治体が注目しています。

7月7日、「樵木林業」を実践する美波町の会社と神戸市が、森林資源の利用に関する連携協定を結びました。

神戸市と協定を結んだのは美波町で「樵木林業」を実践し、炭の製造・販売を行う「四国の右下 木の会社」です。

「樵木林業」は、特定の太さ以上の木だけを伐採する伝統的技法で、ある程度まで成長してから切ると、切り株から再び新しい芽が伸びるという性質を活かした循環型の林業です。

7日、「四国の右下 木の会社」の吉田基晴代表が、神戸市役所を訪れ、黒田慶子副市長と森林資源の循環利用に関する協定を締結しました。

協定では、神戸市内の里山や公園の樹木、それに街路樹などの資源活用に「樵木林業」のノウハウを活かしていくとしています。

また、地元で伐採した木で神戸市は今後、備長炭を作ることなどを検討しています。

( 神戸市・黒田慶子 副市長)
「森がすぐ近くにない地域だと、森は大事ということまでは理解していただくけど」
「使ってこその森林が持続する、いい環境になるっていうところが、なかなか伝わらない」
「下手すると、木は切っちゃいけないというふうに進んでしまう」
「けど、昔から人がしっかり使ってきた林は定期的に切っていく方が一番効率的で、環境にもいいというのを実証しつつ」
「都会に住んでる方も引き込みたい」

( 四国の右下 木の会社・吉田基晴 代表)
「私たちにとっては『樵木林業』の技術自体が、他の地域に価値を持って買っていただけるということの証明でもあるし」
「また、全国に森の資源はあるんですね、活用技術がなかっただけで」
「私たちも、徳島発祥の会社でありながら、資源のある全国にむけてビジネスを展開していく」
「その、大きな一歩になるんじゃないかなと思います」

(07/09 18:18 四国放送)

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