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「新ホールとまちづくり」 検証・後藤田県政2年@【徳島】 (徳島県)



5月18日で後藤田知事は、就任から丸2年を迎えました。

任期の折り返し地点を過ぎた後藤田県政を、シリーズで検証します。

第1回の19日は、「新ホールとまちづくり」です。

(2023年6月・後藤田 知事)
「大ホールを1500席程度に縮小し、小ホールは取りやめるべきと考えている」

就任直後、後藤田知事はいきなり計画の見直しに着手しました。

文化センター跡地に、大ホール1900、小ホール400といったこれまでの計画を事実上「白紙」に。

藍場浜公園西エリアに、大ホール1500、小ホールなしの新たな計画案を発表しました。

これまで、トップが変わるたびに方針が転換されてきた新ホール計画。

歴史は繰り返すのか。

(2023年12月・真政会 坂口誠治 県議)
「トップが変わればある程度は変わる、すごくわかるんですがあまりにも急変すぎる」

(2023年12月・自民党市議団 岡孝治 徳島市議)
「後藤田知事が公表した新ホールの整備方針は、到底受け入れられるものではなく、県市協調新ホール整備に関する基本協定の一方的な破棄・契約不履行とみるほかない」

従来の計画に沿って、県に土地を譲渡するなどしていた徳島市では、一部の市議が猛反発します。

それでも後藤田知事は。

(2024年7月・後藤田 知事)
「県議会、または市議会の皆様方にもしっかりとご理解いただいて、まさにアクセルを踏んでいただきたい。これが県民の皆様の求めることだと思っています」

(2024年9月・後藤田 知事)
「これまで、県市基本協定に基づき徳島市が担ってきた役割をふまえ、20億円程度の基金を設けたいと考えており…」

粛々と計画を前に進めます。

そして…。

(2025年4月・後藤田 知事)
「(新協定締結は)徳島市長のご英断に、心から敬意を表したい」
「(新ホール整備に向け)大きな一歩。スタートが切れたと」

ついに、新たな計画を進める協定を徳島市と締結。

文化センター跡地の土地を、市に返還しました。

(2025年4月・後藤田 知事)
「スピード感を持って県市協調、市民目線、県民目線の新ホールを早期に建設を目指したい」

さらに、就任から2年を振り返った先日の記者会見では、

(2025年5月・後藤田知事)
「アリーナなんかも、駅北に向けて作っていきたいし」

このように述べ、改めてまちづくりへの意欲を示しました。

「とにかく早くしてほしい」。

県民からそうした声が聴かれるのは事実です。

しかし「スピード感」の前に、かき消された声はなかったか。

歴史の評価が待たれます。

(05/19 18:31 四国放送)

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