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プレーバック2025「くらしと経済」 働けど米騒動に物価高…【徳島】(徳島県)



県内の今年一年の出来事を映像とともに振り返る「プレーバック2025」。

今回のテーマは「くらしと経済」です。

米騒動に物価高、ありとあらゆるものが値上がりし、わたしたちの生活に大きな影響を及ぼしました。

(高市首相)
「働いて、働いて、働いて、働いて、働いてまいります」

日本の憲政史上初の女性首相が誕生した2025年。

高市首相の発言は新語・流行語大賞にも選ばれました。

しかし、働けど働けど、一向に暮らしは楽にならず。

その原因は、ズバリ物価高。


(買い物客)
「皆が我慢してるんだなって時なのかな」
「事情があって値上げするんだろうけど、生活困るな我々も」

帝国データバンクによりますと、2025年の1年間に値上げした商品は、調味料や飲料、加工食品など、実に2万609品目にも上ります。

私たちの生活を直撃し続ける値上げラッシュの要因について、徳島経済研究所の里正彦専務理事は。

(徳島経済研究所・里正彦 専務理事)
「運送費が上がった。それから人件費が上がった。この2つの要因が以前よりも大きくなってきている」

(記者)
「こちらお米の売り場なんですが、徳島県産あきさかり、5キロ3650円ありません」


なにより影響が大きかったのが、日本人の食卓には欠かせない「お米」。

生産量の減少による米不足が深刻化し、価格も高騰しました。

入荷してもすぐに売り切れるという状況が続き「令和の米騒動」と呼ばれました。


(買い物客)
「1万円出したら最初4袋買えていた、それが3袋、今2袋たまらん」
「われわれ働いてない人、年金生活者ほんまにたいへん。国しっかりしてほしい」

国民の声に押される形で政府はついに備蓄米の放出を決断。

すると…。


(記者)
「開店1時間前を迎えました、こちらの店頭には160人もの人が列をなしています」

お店には長蛇の列が。


(訪れた人)
「絶対きょう買うたろうと思てたから」
「(備蓄米販売は)助かる」

(記者)
「何時ぐらいから並ばれていた?」

(先頭の男性)
「5時前です。娘にやろうと思って、きょうは買いに来たんです」


「ただいまより開店いたします」

県内での販売初日、用意された整理券は開店前に配布終了。

500袋の備蓄米はまさに一瞬で姿を消しました。


(購入した人)
「5人家族で結構消費も早いし、買えるなら買おうかなって」
「(買えて)よかったです。ちょうどお米もうあと少しできれるところだったから助かりました」

(米農家・冨浦良治さん)
「品質 量とも最高です」
「粒も大きいし色もきれい、透明度も高い、美味しそうなお米になった」

新米の流通が始まっても、価格高騰に歯止めがかかりません。


農林水産省によりますと、米の平均価格は5キロあたり4300円前後と、依然高止まりが続いています。

終らない「米騒動」の一方、ある乗り物の歴史が終わりを告げました。

(記者)
「原付バイクが今月いっぱいで製造廃止になること知っていた?」

(県民)
「知らなかった!」
「こんなに普段街中で走っているのに」
「ちょっと買い物行くにも一番便利かと思う」

軽くて乗りやすく価格もお手頃なことから通勤、通学の足として長年、愛されてきた原動機付自転車、いわゆる原付バイクは2025年10月で生産が中止となりました。


2025年、県内の経済で大きなトピックとなったのが、インバウンド需要の増加です。

外国人宿泊者数は、2025年9月の時点で、すでに過去最多だった去年に迫る勢い。

徳島の街に外国人観光客の姿が溢れました。

(観光客)
「とても美しいです、よい景色で鳥もいて空もきれいだった」

(記者)
「鳴門市霊山寺では、多くの観光客が訪れています」

ゴールデンウィークにも各地に多くの観光客が。

そんな中、特に外国人を魅了したのが。


(トクシマウェルカムセンター・ランス・キタさん)
「特に四国一周している欧米の観光客とか、お遍路が急増しています」


今、欧米では「お遍路さん」が静かなブーム。

四国の伝統文化、お遍路の輪は世界に広がっています。

(インタートクシマウェルカムセンター・村上久美子さん)
「外国人で初めてまわる方には、お接待という文化がありますよというので、お接待をもらってもびっくりしないように」

( 記者)
「広いこちらはリビングですか、どのくらいの広さなんでしょう」

(ザ・サーパス徳島町・橋知寛プロジェクトマネージャ―)
「約21畳ございます」

2025年、徳島にもついに「億ション」が誕生しました。

建設中のマンション、驚きの2億5000万円台。

(ザ・サーパス徳島町・橋知寛プロジェクトマネージャ―)
「徳島町という場所だからという所もありますし、建築費が昨今、高騰しているという点もあります」


2025年は、様々な物の値段が上がって、上がって、上がって、上がって、上がった、まさにそんな1年でした。

2026年は物価ではなく、私たちの暮らしが少しでも上向くことを祈ります。

(12/16 17:48 四国放送)

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