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「現場は大混乱」 突然営業休止の「For You」県が監査【徳島】(徳島県)



同じ会社が運営する、徳島市内の障害児デイサービス施設が突然、12月13日をもって営業を休止し、県が15日に児童福祉法に基づく監査に入りました。

(県 障がい福祉課)
「児童福祉法にもとづく監査ということで、ちょっとお話をお伺いしてよろしいでしょうか」

県が監査に入ったのは、運営会社「豊結会」が徳島市内3か所で展開する、障がい児デイサービス施設「For You」です。

(県 障がい福祉課)
「利用者さん、来られますか?」

(施設職員)
「いや、来てないですね」

(県 障がい福祉課)
「事業所として、営業しないということですか?」

(施設職員)
「そうですね、13日土曜日(まで)でと、お話していたので」

12月8日、運営会社の役員が施設を訪れ、「13日をもって、一旦営業を休止する」旨、保護者へ通知するよう職員に指示したということです。

しかし、児童福祉法では、休止1か月前までの届けが義務付けられていて、県に対しては「15日も営業する」などと話していました。

(県 障がい福祉課)
「われわれも協力して、ほかの事業者さんも協力してもらうので、引き続き大変だと思うが…」

職員も詳しい説明は受けておらず、突然の営業休止に途方に暮れています。

(施設職員)
「現場は大混乱。週のあたまに(文書を)渡されて、週末で終わりです、と言われて」
「1週間で説明しろというと言われても、誰が納得するんだという」
「これから冬休みにも入るので、どうしても療育が必要なお子様が多かったので、心配はあります」

ほかの事業者の協力もあり、約130人いる利用児童の大半は受け入れ先が確保できているということです。

関係者によりますと、運営会社では11月、希望退職者を募っていて、その際、社長は「不正が発覚して県の監査が入った」などと説明したということです。

職員の大半は、年内いっぱいでの退職を決めました。

いったい何があったのか。

運営会社役員の男性は。

(豊結会 専務)
「私からコメントすることは、控えさせてください」

会社として説明できない?

(豊結会 専務)
「協議中ですので」

利用者に対しては?

(豊結会 専務)
「今はコメントを控えさせて下さい」

県には今もなお、営業休止の届け出は出ていないということです。

一方、今回の件を受け、徳島市の障害児特化型認定保育園では、行き場を失った児童らの受け皿として、新たなサービスを始めました。

(ハビリテ・太田恵理子 代表)
「まずは他人事じゃないというのが浮かんで、家族の絶望を希望に変えることに、私たちのモットーを置いている」
「不安に思っている家族がいるのであれば、その不安を安心に変えてあげたい」

太田さんは2026年4月に予定していた「放課後デイサービス事業」の開始を前倒しし、12月15日から施設の一室で児童の受け入れを始めました。

すでに、問い合わせが数件あったといいます。

(ハビリテ・太田恵理子 代表)
「事業所間の連携がすごく大事だと思っていて、今回も複数事業所ともう連携をとりながら、お子さんや保護者のためになる支援というのを作っていきたいと思っている」

(12/15 18:05 四国放送)

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