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赤字経営続く町立三春病院 今年度で休院の可能性 一方で8月に医療事故も 福島(福島県)



三春町で唯一、入院患者の受け入れができる町立三春病院が、新たな指定管理者が決まらない場合、今年度で診療を休止することがわかりました。

三春町にある町立三春病院は2007年から町と、郡山市にある星総合病院が指定管理者協定を結び、運営してきました。ただ物価の高騰や患者数の減少などの影響で赤字経営が続き、町によると、昨年度は1億5500万円の赤字だったといいます。病院では診療科目を縮小し、病床数を減らすなど、運営の継続に取り組んできましたが、これ以上の業務継続は困難だとして、町に対し来年3月末で指定管理の取り消しを求める申し出があったということです。
指定管理者の星総合病院は「町へ支援の申し入れをしたが、財政的な支援はできないとの回答があった。患者の意向を確認して、転院などを進める予定」などとコメントしています。
町は、新たな指定管理者を公募する方針ですが、指定管理者が決まらない場合、来年4月には休院する見通しです。
町内では唯一、入院患者の受け入れができる病院ということもあり、町の人は…

■町民は…
「知らなかった…困る、この近くに(ほかの)総合病院がないもんね。お年寄り多いから、大変」
「夫もこの前大病して、三春病院で検査受けて、星病院に行ったけど、(なくなるのは)困る」

一方、この三春病院では8月、入院患者が医療処置を受けた後に亡くなり、町や病院が「医療事故」として遺族に謝罪していたことが分かりました。町や病院によると、入院していた50代の男性に肺から空気などが漏れる「気胸」の医療処置をしましたが、出血が止まらず、出血性ショックで8月13日に亡くなったということです。
町と病院は「医療事故」として遺族に謝罪し、外部の県医師会に調査を依頼して、医療行為に問題がなかったかを調べることにしています。

(09/10 18:32 福島中央テレビ)

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