■大型スーパー閉店から1年 福島駅前に“にぎわい”を 地域住民中心の町おこし取り組み(福島県)
JR福島駅前の大型スーパーが閉店してから一年。駅周辺では再開発の遅れもありにぎわいをどう取り戻すかが課題となっています。こうしたなか、いま地域の住民が中心となって町おこしをしようという取り組みが話題を呼んでいます。
5月5日。JR福島駅の西口で開かれていたのは、住民ら自らが企画・運営するイベント「ひだまりマーケット」です。
2024年7月から始まったこのイベントもこの日で5回目を迎えました。主催するのは阿部猛志さん。始めた理由を聞いてみると…
■ひだまりマーケット実行委員会 阿部猛志さん
「イトーヨーカドーが閉店になったということで、すごく西口がさみしくなってしまったことが一つのきっかけになった。それを自分たちの力で何かできないかというところがひだまりマーケットを始めたきっかけ」
西口の象徴でもあったイトーヨーカドー福島店が閉店してから1年。4月から建物の解体工事が始まっていますが、跡地をどうするかはまだ決まっておらず、長期の空洞化も懸念されています。
こうした状況だからこそ、阿部さんは、気軽に集まれる地域のコミュニティを作っていきたいと考えます。
イベントの1週間前。この日、阿部さんの姿は、福島市のおにぎり店にありました。イベントの出店に向けた打ち合わせです。イベントをよりよくするため、来場者に行うアンケートも自分たちで話し合います。
住民や駅前の利用者の声に耳を傾け、試行錯誤を続けて1年。徐々に効果も出てきているそうです。
■ひだまりマーケットに参加
おにぎり屋にこまる 渡邉美恵子さん「ひだまりマーケットで食べておいしかったので(来ました)とか(店舗は)どこにあるの?と聞かれて、そのあと本当に来てくださったりしてすごくうれしいです」
目に見える成果も阿部さんたちのモチベーションに繋がります。迎えた当日。朝早くから開店準備が行われていました。
■ひだまりマーケット実行委員会 阿部猛志さん
「こういった機会に西口を訪れる方が一人でも多くなれば、西口の魅力が伝わるんじゃないかなと思う」
午前10時。イベントが始まると…早速、列ができている店も!この日はハンドメイドの店など、30店舗が参加しました。
■来場者の親子
「やっぱりこういう機会があると(西口に)足を運びたいなと思うようになりました。これからこういうイベントも盛り上がればいいなと思います」
予想以上のにぎわいに阿部さんもホッした様子。この日はひだまりマーケットを始めてから、最も多いおよそ5000人が来場しました。少しずつ地域に浸透しつつあるひだまりマーケット。今後は…
■ひだまりマーケット実行委員会 阿部猛志さん
「コミュニティを作りたいので1年に1回とかではなく、2か月に1回でも人が集まって会話する機会を作っていきたいので、継続してやっていきたい」
ひだまりマーケットは、7月27日にも開催が予定されています。
(05/22 18:51 福島中央テレビ)
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