■激戦の福島選挙区…大物議員が次々と応援に駆けつける 福島(福島県)
事実上の政権選択選挙とも言われる、今回の参院選、投票は7月20日です。選挙戦全体の勝敗のカギを握るとされ全国的に注目される「1人区」。その一つ福島選挙区にも与野党の大物議員が次々と応援に駆けつけるなど激戦となっています。
福島でも熱を帯びる真夏の参院選…。全国に32ある、1議席を争う「1人区」の1つ福島選挙区は全国屈指の「激戦区」です。
■自民 石破総裁
「次の時代のために何とか議席を守らせてください」
■立憲 野田代表
「この福島選挙区は勝たなければいけないんです、皆さん」
■参政 神谷代表
「選挙に行かない人たち、行ってなかった人たち、今回は行こうよと。せっかく選択肢できたから」
負けられない戦いに、各党の代表が次々と県内入り。舌戦を繰り広げる今回の参院選。ゴジてれChu!のカメラがその戦いを追いました。
「事実上の政権選択 激戦に密着」
4期目を目指す現職、自民党の森雅子さん。
■自民 森 雅子 候補
「だから私たちは、復興財源、次の第3期1兆6000億円自民党公明党で獲得しました。」
法務大臣なども歴任した森さん。与党での実績も重ね、盤石な戦いを繰り広げてきました。しかし、今回は…。
■アナウンス
「森雅子必死のお願いでございます。厳しい選挙戦です。みなさんのお力が必要です。押し上げて下さい。森雅子。」
必死の訴えのワケそれは自民党に対する強い「逆風」でした。去年の衆院選では派閥の裏金問題などで惨敗、衆議院で「少数与党」に転落しました。旧安倍派に所属していた森さんも収支報告書への不記載が発覚し、釈明に追われました。
■自民 森 雅子 候補
「反省をし、出直しをし、私自身が自民党を改革し、その覚悟で突き進んでまいります」
陣営も危機感を募らせます。
■自民 星 北斗 県連会長
「なかなかやはり厳しい選挙になっているということは否めない」
その逆風の中…
■石破総裁
「近くで見れば怖くないといわれる私が内閣総理大臣石破茂であります。」
石破首相が福島入り…さらに、大物議員も次々と駆けつけます。
■小泉 農水相
「いま、我々自民党はおりこうさんすぎる。お行儀由良すぎる。野党がいっている無責任なことは、無責任だと言えばよい。」
知名度抜群のこの方まで…
■小池都知事
「福島の女性の声をもっと届けなければならないじゃないですか、国政の場に、子どもの声をもっと届けなければならいんじゃないですか、みなさんいかがですか。」
一方…
■立憲 石原 洋三郎 候補
「最終的には政権交代可能な政治体制を実現し、政権交代を実現することが求められます。」
与党への逆風の中、野党・立憲民主党から議席獲得を目指すのは…新人の石原洋三郎さんです。衆議院議員や福島市議の経験がありますが…参議院議員選挙としては、あくまで新人です。
■立憲 玄葉光一郎 衆議院議員
「石原洋三郎、いい男なんだけど、名前がまだ通ってないね…」
そこで…
■立憲 石原 洋三郎 候補
「石原でございます。石原洋三郎でございます。」
選挙カーで県内をくまなく回り…街頭で有権者を見つけては全速力で走る!走る!ひたすら走る!さらに選挙戦では、党の大物が続々と県内入り。
■立憲 小沢一郎 衆議院議員
「ご苦労さん」
政界の剛腕の異名をもつ重鎮、小沢一郎衆議院議員も。
■立憲 小沢一郎 衆議院議員
「福島、これより奥州の玄関口だから絶対勝ってもらいたいね」
党内でも「最重要選挙区」ともいわれる福島選挙区。幹部の来県は続きます。
■立憲 小川 幹事長
「どうか皆様、この1人から走った熱意を情熱をそのバトンを受け取ってください」
■立憲 枝野 最高顧問
「自民党がダメなら自民党に代わって真っ当な政治をするその力を作らせていただけませんか」
さらに、公示前の土壇場で、一本化を決めた共産党も…
■共産 田村委員長
「ここ福島選挙区では石原洋三郎さん、私たちも応援して自民党を打ち負かすために全力で頑張っていこうではありませんか。よろしくお願いします。」
そして、与党への逆風の中、選挙戦に新たな風を吹かせているのが…
■コール
「1、2、参政党」
5年前に結党。SNSを中心に支持を広げる「参政党」です。福島選挙区では、新人で会社役員の大山里幸子さんを擁立しています。
■参政 大山里幸子 候補
「今の日本に必要なのは経済を回すことなんですよ。経済を回せば税収だってあがる。なんで(国民負担率を)下げられない理由があるんでしょうか。」
さらなる風をふかそうと党代表も福島へ…。
■参政 神谷 宗幣 代表
「参政党のような新しい党が利権とか業界団体に縛られず、国民参加型でやって、今の自公政権とかに1回はお灸を据えないといけない。」
県内でも、参政党という第三極が加わり、参院選は、従来の与野党対決の構図からこれまでにない混戦となっています。このほか、政治団体のNHK党からは新人でIT会社社長の越智寛之さんが立候補しています。
■諸派 越智寛之 候補
「私が最も今回、注力しているのは福島の原発の事故の後処理」「新しい福島がスタートを切れるようにするには原発事故の部分をきれいさっぱり洗い流す必要がある」「半数以上の人が帰らない場合にその自治体として取るべきことは人を戻すことなのか、それとも避難している人を再出発させるのか。私はこちらの方が優先度が高いと思っている」
また、無所属の新人で元県職員の遠藤雄大さんは「安全・安心な社会の実現を目指す」をキヤッチフレーズに立候補しています。
■無所属 遠藤雄大 候補
「自分なりに一所懸命、県民や国民のために仕事をしていきたい思いだけで立候補した」
事実上の政権選択選挙とも言われる、今回の参院選、はたしてその行方は…投票は今月20日です。
(07/17 19:06 福島中央テレビ)
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