■「期待を大きく持っている」県独自の支援策で“旅行需要”呼び起こす・福島(福島県)
家計を圧迫する物価高や燃料費の高騰は宿泊業にも暗い影を落としています。
さらに福島県は、東北の各県と比べてもインバウンドの宿泊客は少なく、追い打ちをかけています。
そこで県が独自の支援策を打ち出し需要を呼び起こそうとしています。
取材したのは、福島市の温泉地穴原温泉にある旅館です。
飯坂温泉から少し離れたところにあり「奥飯坂」の別名があるこの温泉地。
喧騒から離れてゆったり過ごせる県内の温泉郷の1つです。
ただ、最近は経営環境を巡り厳しい状況にあるといいます。
その1つが昨今の物価高。ここにも押し寄せていました。食材費に、燃料費、人件費が軒並み高騰し、経営を圧迫しているといいます。
さらに、宿泊客もコロナ禍を乗り越え回復傾向にありますが、東北の各県と比べて、海外からのインバウンド客の獲得に伸び悩んでいるといいます。
こうした宿泊業を支援するため県が打ち出したのが独自の支援策「また来て。」割。
この支援策、県内の旅館やホテルで1泊8000円以上の宿泊をした人を対象に3000円を割引を行うもので、インバウンドの旅行者も含まれるといいます。
■内堀知事
「今回の「また来て。」割を生かしながら、1年を通じた観光客の需要喚起というものをぜひ進めていきたいと考えています。」
コロナ禍やその直後にも、宿泊業を応援しようと同じ様な割引キャンペーンが打ち出されましたが、こちらの旅館ではそのとき、利用客が大幅に増えたこともあって、今回の支援策にも期待を寄せています。
■吉川屋 大島さん
「お客さんがこういう機会に初めて来てもらえるなど、期待を大きく持っている。ご来館のお客さん一人ひとりに温かいおもてなしができるよう、努力していきたい」
支援策は2026年春から始まる予定です。
(12/16 18:38 福島中央テレビ)
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