■「主食だから政治でしっかりやって」新たに就任!小泉農水相に福島県内の米農家は?(福島県)
米の価格の高止まりが続く中、その司令塔ともいえる国のトップが21日電撃辞任し、新たに小泉進次郎・新大臣が就任しました。
米が政治問題の1つとなるなか、米どころでもある福島。県内の米農家は、この状況をどう見ているのでしょうか。
22日、郡山市の田んぼでは、地元の高校生が参加しての田植えが行われました。
米の販売を行う「東北むらせ」が農業の魅力を若い世代に伝えようと企画したもので、県のブランド米「天のつぶ」の苗を植えました。
■参加者は
「かがんでやるので腰にきたりとか、間隔を考えながらやるのが難しい。感謝の気持ちを持って毎日ご飯を食べたいと思います」
植えたコメは、11月に高校生たちが自ら収穫し、寮の食事として提供される予定だということです。
私たち消費者にとってもおいしい新米が待ち遠しいところですが、米の価格を巡っては消費者にとって頭の痛い話が続いています。
農林水産省によりますと、スーパーで販売された米5キロあたりの平均価格は、4268円と、依然、高止まりが続いています。
政府が放出を進める備蓄米も、消費者が手にする=小売業に渡っているのは、全体の7%あまりにとどまっています。
価格と流通の安定化が急がれているのに、その司令塔でもある農林水産大臣が、21日「失言」で辞任。
後任に抜擢されたのが、自らを「コメ大臣」と呼ぶ小泉進次郎大臣です。
■小泉農水相
「スピードを求められていますから、やはりそこを重視して、速やかに結果を出せるように全力で頑張りたいと思います」
早速、備蓄米の売り渡し方法の見直しを打ち出していますが、米はいまや、政治問題の1つになっています。
この状況を、作り手はどう見ているのでしょうか。取材したのは、子どもたちの田植え体験が行われた福島市の田んぼ。米農家の油井健治さんです。
■農家 油井健治さん
「今、米が高い、高いと言われているが、生産(コスト)は上がっているので、それでも合わないくらい」
燃料代などの値上がりで生産コストも上がっていて、農家にとっては厳しい状況が続いているといいます。ただ、消費者を思えば、その間を取り持つのが「政治の役割」だと考えています。
■農家 油井健治さん
「(消費者にとっては)安い方がいいですからね。3000円台で5キロというのは消費者にとっては非常にいい。でも生産者にとっては安すぎる、その間に政府が入ってきちんと対応できれば、主食ですからね、日本の、その辺を政治でしっかりやってほしい」
「令和の米騒動」に着地点を見いだせるのか。小泉新大臣の手腕が試されています。
(05/22 18:44 福島中央テレビ)
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