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潟上市出身の漫画家・山田はまちさん ”ヤングケアラー”をテーマに書き下ろし 誰かに相談できるようそっと背中を押す作品を目指す 秋田(秋田県)



高校生を主人公にした作品が人気の、潟上市出身の漫画家・山田はまちさんが県内の児童・生徒向けにオリジナルの漫画作品を書き下ろすことになりました。

テーマは家族の介護などが若者の大きな負担となっているヤングケアラー。

誰かに相談できるよう背中を押す作品を目指します。

2017年にデビューした潟上市出身の漫画家・山田はまちさん。

部活動に励む高校生をテーマにした作品が人気で、代表作の「みかづきマーチ」は主人公が、秋田県の高校のマーチングバンド部と出会い成長する物語です。

自身は幼いころに両親を亡くし、祖母に育てられたという山田さんが今回手掛けるのが「ヤングケアラー」をテーマにした作品です。

ヤングケアラーとは、家族の介護や日常の世話で勉強や遊びなどの時間が割かれる若者のことです。

最新となる4年前の調査では、県内でケアラーと認定された人が619人。

このうち18歳未満のヤングケアラーが54人でした。

ただ、ヤングケアラーという自覚がない人が多いのも課題の一つとなっています。

県では、若い世代にヤングケアラーへの理解を深めてもらうため山田さんに漫画の制作を依頼しました。

漫画家 山田はまちさん
「自分の家庭が普通か普通じゃないかって、たぶん当事者ってすごい気づきにくいと私は思うんですけど、できれば今回の漫画を通して自分がいまやっていることってもしかして自分を犠牲にしているんじゃないか、とか、誰かに相談することでもっと自分も家族もいい方向に進めるんじゃないか、というように気づいてもらえるような漫画を描きたいと思っております」


いつかはヤングケアラーをテーマに漫画を描きたいと思っていたという山田さん。

誰かに相談できるよう背中を押す作品を目指します。

完成した作品は来年5月、県内の小中高校生が授業で利用するタブレット端末に無料配布される予定です。

(07/17 18:29 秋田放送)

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