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【参院選 2025】投票日まであと2日 1議席を4人で争う秋田県選挙区 終盤を中心とした各候補者の動き(秋田県)



参議院選挙は投票日は20日、17日間の選挙戦も18日を入れてあと2日です。

4人が立候補している秋田県選挙区。

終盤の動きを中心に各候補者の選挙戦を追いました。

参院選秋田県選挙区に立候補しているのは届け出順にNHK党の新人 本田幸久氏43歳、参政党の新人 佐藤美和子氏65歳。

自民党の元参議院議員 中泉松司氏46歳、無所属で現職の寺田静氏50歳の4人です。

N党 新 本田幸久 候補

本田幸久 候補
「秋田よりNHKをぶっ壊ーす」

参院選が公示された今月3日、今回の選挙戦では最初で最後の演説をNHK秋田放送局前で行った、NHK党の本田幸久氏。

繰り返し訴えたのは、日本の未来を担う子どもたちへの思いです。

本田幸久 候補
「我々日本国の公共放送が、いずれこういった放送に見向きもしない子どもたちがですね、裁判をされたり、そしてですね、受信料を払えと言われるね、未来を持ちたくないと思っています。そして確実毎年何件もの裁判が提起されております。そんな日本でいいのですか。そんな未来を子どもたちに残していいのか。自分の子どもの世代、孫の世代がNHK受信料を払いたいと思いますか」

小学生と2歳、2人の娘を育てる、本田氏。

出馬会見では、娘とのエピソードも語りました。

本田幸久候補
「余談になりますが、私の小学生の娘は、NHKと聞くと『NHKをぶっ壊す!』と言ってしまうので、あまり家ではですね、NHKをぶっ壊すなど言わないように教育をしております」

前回、2022年の参院選に出馬してからは、自分のマネをして応援してくれていたという、小学2年生の長女。

本田幸久 候補
「最近は言わなくなりました。できるだけ、『ぶっ壊さなくても大丈夫だよ』とは言ってあるんですけど」

「娘たちのためにも、NHKをぶっ壊すという言葉を使わずに済む日が来て欲しい」。

本田氏の人柄について、支援者の男性は。

N党 小林正光さん
「言葉が丁寧で優しいですね。いいお父さんだと思います。庶民感覚のある、いいお父さんだと思いますね」

2児の父、子育て世代の本田氏。

児童手当の拡充などを訴えながら、子どもたちの世代が将来、NHKの受信料で苦しまなくていい社会を作りたいと、活動を続けています。

本田幸久 候補
「秋田県、NHK受信料支払い率ナンバーワンでございますので、皆様の受信料がね、NHKの方に使われていて、払っていない人はタダで視聴している、そういったこともあります。そして、受信料を負担に思っている方も非常に多くいらっしゃると思います。ぜひですね、そういう声をNHK党、私本田幸久の方に預けていただければと思っております」

参政 新 佐藤美和子 候補

厳しい暑さとの戦いでもある今回の選挙戦。

参政党の新人・佐藤美和子氏は、様々な応援を受けながら、終盤戦に臨んでいます。

佐藤美和子 候補
「本当にね、こういう普通の人が声を上げなきゃいけない、そういう瀬戸際に立っているということですよね。家族でも誰でもいいのでお手伝いしてという感じで…頑張らないと!」

街頭演説を行う佐藤氏のそばに、鮮やかな色の服を着て立ち、共に支持を呼び掛けたのは、佐藤氏がこの日遊説を行った潟上市に住む、長女の菅原蘭子さんです。

佐藤氏の後援会の会長も務める菅原さんは、この日の活動を、文字通り、後方から支援。

長女・菅原蘭子さん
「ありがとうございます…ありがとうございます…こちらは参政党、参政党、佐藤美和子でございます」

選挙活動用の車に乗り込んで、自らもマイクを握り、道行く人に支持を呼びかけました。

昼の休憩時間には、佐藤氏特製の玄米おにぎりを一緒にほおばりました。

佐藤氏が活動に同行させている愛犬も、穏やかなひとときを過ごすための大事な役目を担っていました。

母や陣営スタッフに疲れがたまる時期だと考え、愛犬と共に活動に加わることを決めた菅原さんは、母の訴えや活動が、選挙や政治への関心が高まるきっかけになってほしいとも考えています。

長女・菅原蘭子さん
「今いる子どもたちとかこれから生まれてくる子どもたちに、ちゃんとした未来を残したいなって思って。私がちょっとでもお手伝いしたり呼びかけることによって、政治に興味持ってもらったり、選挙に興味持ってもらったりする人が増えるので、母はそれを全体的な感じでやってくれているので。自分のためじゃなくてやってるところをもっと広めて、政治ってこういうものだよっていうところを広めていってほしいなって思ってます」

若い世代や無党派層からの支持獲得も図りたい佐藤氏は、選挙戦最後の3日間、秋田市内で遊説を行います。

佐藤美和子 候補
「今まで自分で考えないで投票をしていた、これって教育のせいじゃないかと思います。教育のかたちを変えていきたいと思います。必ずしも頭のいい文科省の方たちが言ってる、中央教育審議会の方たちが言ってることが正しいわけではないと思いますので、皆さんの、私たちの頭で考えて一人ひとりに合った学校たくさんつくって、そして私たちの権利、選べる権利。必ずそこに押し込まれるんじゃなくて、そういう権利もあったらいいと思います」

参政党は、全国で支持を拡大していると言われていて、佐藤氏は、党の勢いも追い風にして、票の上積みを狙います。

自民 元 中泉松司 候補

応援の県議の呼びかけ
「農林水産業を盛り上げるのは中泉松司です。どうかみなさま あと3日中泉松司に一票をそして皆様から中泉松司のお名前をご親戚ご友人に広げてください!」

選挙戦14日目。

県の北部と南部での遊説を終えた、自民党公認で元参議院議員の中泉松司氏。

夕方から大票田、秋田市での遊説を本格的にスタートさせました。

中泉松司 候補
「しっかりと皆さんの賃金をあげていかなくてはいけない。経営者の方には耳の痛い話かもしれないですけど、それでも秋田県には中小零細がほとんどですけども、そういった方々にも納得をしていただいて、賃上げしようというように思っていただけるような提案をしていって、みなさんの生活を豊かにしていく。これをまずやらなければいけません。政策を作って、制度に落とし込んで、予算を使って、実現をしていく。こういう大事な仕事は、今回の参議院選挙4人の候補者の中で、私しかできないです。ぜひ皆さん力を貸してください。皆さんの力を借りられれば中泉松司、もう一度ふるさとのために働けます。もう一度皆さん中泉松司を使ってみてください」

地元の市議会議員や県議会議員が先導する中強固な支持基盤が存在する秋田市郊外の河辺地区で遊説を行った中泉氏。

有権者や支援者にきめ細かく接触する、『どぶ板選挙』を展開しています。

選挙カーで路地裏まで入り込んで一軒一軒くまなく支持を訴えます。

中泉松司 候補
「最終盤 秋田市の決戦に入ってまいりました。でも私あきらめないです。最後まで絶対あきらめない。だって私この6年間あきらめずに頑張ってきたんだから」

翌朝。

選挙カーを走らせる午前8時を前に中泉氏は、交通量の多い交差点で手を振り続けました。

中泉松司 候補
「残すところあと3日です。追いかけて追いかけて追いかけて、最後まで頑張りましょう。よろしくお願いします!」

佐々木雄太 県議
「きょうから秋田市最後はまくっていきましょう!それでは選挙戦15日目きょうも元気に頑張るぞ!オー」

1日に200キロ近い距離を走るという中泉氏の選挙カー。

有権者からの励ましの声が大きな力となっています。

中泉松司 候補
「本当に皆さんが駆け寄ってくれて 頼んだぞと、特に農業のこと頼んだぞと言われる皆さんの強い思いを感じるので、ここで負けると本当に皆さんの期待に応えられない。私としては、ここで私が国政に戻るか戻らないかで秋田の、日本の農政が本当に大きく変わると思っていますから、なんとしても戻らないといけないという思いです」

秋田の声を国政に。

6年越しの議席奪還に向けて走り抜けます。

中泉松司 候補
「もう一度秋田のために中泉松司を働かせてください。もう一度皆さんのふるさとのために中泉松司を使ってみてください。必ず皆さんの期待に成果で結果で応えます。追いかけて追いかけて追いかけて追いついて追いぬいて、秋田のために働けるまで、最後の最後まで中泉松司、全力で頑張ります。だからみなさん力を貸してください。厳しい選挙だからこそ、みなさんが声を広げていただければ必ず勝てると信じて最後まで頑張ってまいります」

無 現 寺田静 候補

選挙戦最後の日曜日。

秋田市中心部で約150人の聴衆を前にマイクを握ったのは、無所属で現職の寺田静氏です。

寺田静 候補
「私は悔しいんです。食糧もエネルギーも人も全部都会に送り出して、この秋田は苦しくなるばかりです。政府は本予算、補正予算と巨額のお金を使いましたけれども、その何かひとつでも県民のもとに直接届いたものはあったでしょうか、何一つ残念ながら届いていないんです。本当のこの私たちの生活を実態を見ていない、私たちの日々の生活を見ていない、こうした政治は終わりにしたい と思っています」

生活必需品にかかる消費税の減税や、ガソリン税の暫定税率廃止などによる暮らしの負担軽減を強く訴える寺田氏。

日増しに支持の広がりを感じているといいます。

遊説には、夫で立憲民主党の衆議院議員の寺田学氏は同行していません。

候補者本人を前面に押し出し、無党派層だけでなく、支持政党がある有権者にも浸透を図っています。

立憲、共産、社民の県組織から支援を受けている寺田氏。

政党色を抑えた戦略を徹底しています。

緑川貴士 衆議院議員
「企業団体献金の改革をしていかなければならない。私たちはこの献金は全面禁止するべきだということを申し上げてきたんですけれども」

この日、応援に駆け付けた衆議院議員で立憲民主党秋田県連の緑川貴士代表。

一度も政党名を口にすることなく支持を呼びかけました。

緑川貴士 衆議院議員
「生活者の声、そして一人の母親として、また、介護を経験されてきたご家族の立場としての同じ当事者の方々の声をしっかりと向き合いながら、そうしたお声を受け止めて国政に反映をさせる力となって取り組まれました」

寺田静 候補
「子どもに障害があったり、発達障害があったり、不登校があったり、また医療的ケアが必要だったり。様々なお子さんたちのことを今、主に母親がその全てを背負い込んで、自己責任で仕事も辞めて面倒を見ているような状況があります。こうした社会の在り方を変えていかなければこの秋田と日本が抱える最大の課題である少子化も解決をされていくことはないだろうと私は思っています。少子化を解決するためには、少子化対策という看板を掲げるのではなくて、今いる子どもたちとその家族が幸せを感じられるような家族のための政策を一つひとつ 実行していく必要があります」

少子化対策として家事や育児、介護にあたる人たちへの支援の重要性も訴えた寺田氏。

寺田静 候補
「1人でも多くの方に私自身の思いや考えを理解いただけるように懸命に頑張ってまいります。」

選挙戦最終日のあすは秋田市内の各地で街頭演説を行い支持の拡大に力を注ぎます。

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参議院選挙の投票日は20日です。

秋田放送では、当日の午後7時58分から特別番組を放送します。

秋田県選挙区や全国の開票状況を詳しくお伝えします。

【参院選に関する情報はこちら】

ZERO選挙2025(日本テレビ) [https://www.ntv.co.jp/election2025/]

ZERO選挙2025 本音がわかる!候補者アンケート [https://www.ntv.co.jp/election2025/research/]

ZERO選挙2025 2分でわかる!あなたの考え方診断
[https://www.ntv.co.jp/election2025/research/diagnosis/]

(07/18 18:18 秋田放送)

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