■【参院選】岩手選挙区 終盤の情勢 (岩手県)
参議院選挙の投開票が20日に迫りました。選挙担当の成田記者とお伝えします。まずは、NNNと読売新聞社が共同で行った調査をもとに、岩手選挙区の終盤の情勢をまとめました。
岩手選挙区には、届け出順にNHK党の新人・吉田博信候補59歳、立憲民主党の現職・横沢高徳候補53歳、参政党の新人・及川泰輔候補46歳、自民党の元職・平野達男候補71歳の4人が立候補しています。
調査は、無作為に選んだ県内の有権者を対象に電話とインターネットによる形で行い、2050人から回答を得ました。
横沢高徳候補は、立憲民主党支持層の9割以上、共産党支持層のおよそ8割を固め、先行しています。
平野達男候補は自民党と公明党支持層の7割以上を固め、追う展開です。
及川泰輔候補は参政党支持層の8割以上を固め、「支持の拡大に懸命」です。
吉田博信候補は支持に広がりが見られません。
ただし、およそ3割の人が投票先を明らかにしておらず、20日の投票日までに情勢が変わる可能性があります。
(吉岡アナウンサー)
今回の選挙戦、注目の一つは横沢さんと平野さんによる2度目の対決ですね。
(成田記者)
終盤に突入して応援弁士も駆けつけ、舌戦は激しさを増しています。
17日、横沢さんとともに平泉町と一関市を遊説したのは、立憲民主党県連の最高顧問、小沢一郎衆議院議員です。
小沢一郎氏
「本当に自公政権を倒して、そして、国民の生活が第一という政治を実現したいそう思っております」「この選挙戦、横沢高徳くんをこの岩手からみなさんの代表として参議院に送ってください」
一方、大槌町では、自民党の総務会長で県連会長の鈴木俊一衆議院議員が、平野さんの支持を呼びかけました。
鈴木俊一氏
「我が平野達男さんは復興大臣でありました」「災害から守られ、安心・安全に暮らせる国土強じん化、これに力強く取り組む時に平野達男さんの」「東日本大震災の時のあの活動、経験、実績、それをぜひ発揮を していただきたい」
(吉岡アナウンサー)
2度目の対決の行方…成田記者はどのように見ていますか?
(成田記者)
わたしが注目しているのは、衆議院の小選挙区でいう『岩手3区』の攻防です。
(吉岡アナウンサー)
北上市や奥州市といった県の南部ですね。
(成田記者)
6年前、2019年は岩手選挙区に現職と新人あわせて3人が立候補し、横沢さんが28万8000票余りを獲得し初当選しました。盛岡市など3つの市と町がエリアの「岩手1区」は、衆議院議員時代の固い地盤がある達増知事の支援を受けた横沢さんがおよそ1万9000票リードしました。
(吉岡アナウンサー)
さらに、矢巾町は横沢さんの地元ですよね。
(成田記者)
その一方、県北部と沿岸部がエリアの「岩手2区」は、自民党の鈴木俊一衆議院議員の固い地盤があり、平野さんがおよそ1万8000票リードしました。岩手1区と2区の得票数の合計を比べますと横沢さんと平野さんの差はわずか800票ほどでした。
(吉岡アナウンサー)
1区と2区でみると大接戦ですね。
(成田記者)
そして、命運を分けたのが「岩手3区」です。横沢さんが大票田の奥州市や一関市などを制し、平野さんを突き放しました。今回の選挙も6年前と同じく達増知事は横沢さんを支援し、鈴木俊一衆議院議員が平野さんを支えています。岩手3区は、小沢一郎衆議院議員の地盤ですが、北上市が地元でもある平野さんは、「3区で頑張らないと良い結果につながらない」と話していました。
選挙戦は19日最終日を迎えます。最後に各候補が何をどう訴えるのか注目したいと思います。
(吉岡アナウンサー)
参議院選挙の投開票は、20日に行われます。
(07/18 19:00 テレビ岩手)
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