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子ども食堂で避難所運営の訓練 災害発生時に民営避難所開設のガス販売会社 岩手・北上市(岩手県)



災害発生時、社屋の一部を地域住民の避難所として活用することにしている、岩手県北上市の家庭用LPガス販売会社がこのほど、こども食堂の運営を開始しました。

9月5日、北上市和賀町で家庭用LPガスなどを販売している「岩手酸素」の社屋に設けられたこども食堂、「わがまちダイニング」です。地域に在住、または勤務している人であれば、誰でも利用できます。

開設初日のこの日は地域住民らおよそ50人が集まり、地元産の食材でつくった料理を提供しました。

利用者した人
「すごくありがたい。また来たいと思う」

子ども食堂を運営する、岩手酸素・代表取締役の堀内健一さんです。地域の民生委員も務める堀内さん。子ども食堂を運営することで子どもと高齢者の孤食を防ぎ、地域のコミュニティづくりにも貢献したいと考えていますが、もうひとつ、ある目的があります。

岩手酸素 堀内健一 代表取締役
「災害発生時の避難所の立ち上げがとても機能的になるのではないかと期待している」

堀内さんは去年2月に完成した新しい社屋の2階部分を、災害発生時に民営の避難所として活用できるようにしています。

Q、民営避難所になると知っていた?
食堂を利用した人
「知らなかったです」

しかし、これまで、実際に避難所として運営されたことはなく、堀内さんは地域住民への周知と、運営スタッフの訓練の場が必要だと考えていました。

ボランティアスタッフ(炊き出し担当)
「配置とか物品を使い慣らしておくということもある」
Q,普段からやっていると違いますよね?
「違うと思います」

岩手酸素 堀内健一 代表取締役
「(こども食堂は)ボランティアスタッフ(の訓練)、食材のローリングストックなどいいことばかりある。避難所兼子ども食堂というやり方をほかの企業でも取り入れ、広がってくれたらうれしい」

岩手酸素は来年に向けて、地域の中学生を対象にした「避難所宿泊体験学習」を企画しています。


(09/10 16:57 テレビ岩手)

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