■東日本大震災から14年「旧吉田家住宅」復旧終わり一般公開へ 岩手・陸前高田市(岩手県)
東日本大震災の津波で流出した陸前高田市の県指定有形文化財、『旧吉田家住宅主屋』。復旧作業がこのほど終わり、施設が20日、報道陣に公開されました。
仙台藩領気仙郡を治めていた吉田家が1802年に建てた旧吉田家住宅主屋。
仙台藩の地方支配を物語る数少ない貴重な遺構として、2006年に県の有形文化財に指定されました。
しかし、2011年の東日本大震災の津波で建物は全壊。その後、市は流出した部材のおよそ6割を回収するなどして復旧作業を進めてきました。
復旧した主屋は木造・2階建て。主屋の柱や梁には、回収した部材と新しい部材がつなぎ合わせて利用され、気仙大工の技と智恵が結集されています。
震災から14年と2か月あまり。これで市のハード面の復旧作業はすべて終わりました。
気仙大工 藤原出穂さん(76)
「みんなの力で200年前の物を 元の場所に納めたわけですから、これから長くねみんなに愛されて長く生き続けてほしいなと」
旧吉田家住宅主屋は5月23日から一般公開が始まり、来年3月までは無料で見学できます。
(05/20 18:46 テレビ岩手)
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