NNNニュース

八戸市みちのく記念病院を巡る殺人隠蔽事件 常勤医を水増し報告か 県が改善命令を検討始める(青森県)



八戸市のみちのく記念病院を巡る殺人隠蔽事件に絡み八戸市が常勤医を水増し報告したなどとして医療法に基づく行政処分が必要だと県に通知しました。
県は「改善命令」を出すのか検討を始めます。

この事件はみちのく記念病院を運営する医療法人の当時の理事長と医師のあわせて2人がおととし入院患者の間で起きた殺人事件を隠そうとした犯人隠避の罪で起訴されました。
事件を受けて八戸市は立ち入り検査を6回行うなど実態の把握を進めていました。
その結果…。

★八戸市 熊谷雄一 市長
「病院の健全かつ適正な運営および医療提供体制を確保するためには同法(医師法)の規定による処分を踏まえた違反事項の着実な改善が必要であると判断したところであります」

医療法に基づく行政処分の必要性が認められると県に通知しました。
違反としては病院が医師の出退勤状況を確認せずに事務職員が画一的にタイムカードを打刻していたことが判明。
また「非常勤」医師を「常勤」と報告するなど立ち入り検査や行政指導に対して虚偽の説明をしていました。
八戸市から通知を受けた県は…。

★健康医療福祉部 守川 義信 部長
「県としても医療法に基づく改善措置命令などの措置を速やかに講じていく」
「一定の手続きが必要なのでそういったところを含めて速やかに一刻も早くというのが大事県民の命を守るためにも安心していただくためにもスピーディにやる」

病院に対して「改善命令」が出されれば県として初めてで全国でも異例のことです。
従わない場合は業務停止などより強力な措置が講じられます。


(07/18 19:20 青森放送)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)