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【水中映像】十和田山信仰の“特に神聖な場所” 十和田湖の「占場」で初めて本格的な潜水調査(青森県)



古くから十和田山信仰の特に神聖な場所とされた十和田湖の「占場」で初めて本格的な潜水調査が行われています。

こちらは十和田湖の中湖にある遺跡・占場の水中映像です。
今月13日から東海大学の木村准教授の協力を得て十和田市が潜水調査を行っています。
きょうは水中カメラマンなど6人が湖に潜り調査を行いました。
十和田湖周辺は古くから十和田山信仰としてあがめられていました。
特に神聖な場所とされる「占場」は十和田神社の「おより紙」やお金などを願いを込めながら湖に投げ入れる場として多くの人が訪れていました。
今回の調査では江戸時代に流通した寛永通宝を縄でまとめた「さし銭」など120枚を引き揚げました。湖底にはまだ時代が異なる数百枚のお金があるということです。

★東海大学人文学部 木村淳 准教授

「どのような時代の古銭があるのかを把握することが占場湖底遺跡の解明につながるのではないかと」

今後は弘前大学で詳細な調査を行い、十和田山信仰の歴史解明につなげます。

★弘前大学人文社会科学部 関根達人 教授

「これまで古文書とか伝承で江戸時代以降のことはある程度わかるんですけど中世についてはまったく資料がないと言っていい状況なのでそういった物証が得られればいいかなと」

調査はあさってまで行われ、結果はことしの秋に公表されます。


(07/18 19:18 青森放送)

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