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山口市阿東の米直売所は品切れで売るコメがない状態に…新米の季節を首を長くして待つ(山口県)



小売り価格が高止まりしているコメ。

県内有数の産地=山口市阿東のコメ直売所では品切れとなり新米が入荷するまでの3か月間、売るコメがない状態となっています。

山口市阿東にある米の駅あとう直売センター。

16日、10日ぶりに営業を再開したということで伺ってみると・・・棚には何もなし。

なんでも、5キロのコシヒカリを3500円で売り続けた結果、今月3日に売るコメがついになくなり、臨時休業していたというのです。

(記者)
「なんで値段を上げなかった?」

(米の駅あとう直売センター 吉江智美さん)
「間に何も(中間業者が)入っていないのでウチは安いのが売りなので、便乗値上げもどうなのかな〜と思ったんですると毎朝行列ができてしまって・・・」
「スーパーの値段とあわせて商品を残しておいた方がよかったのか・・・どっちの方がよかったと思います?」

去年9月、新米が出たばかりの頃の映像。

当時は5キロ2800円。

30キロの玄米は1万2000円で販売していました。

ただ、玄米を40袋も大量購入してトラックに積んで帰る人やコメ不足を心配する高齢夫婦が何袋も買いだめする場面があったといいます。

(米の駅あとう直売センター 吉江智美さん)
「福岡とか広島とかからすごいたくさん買いにこられたので新規のお客さんがたくさんこられたんですよその人が言うには、近所に配るって言ってたんですけど・・・」

「米の駅あとう」は、地元の農業法人=中山ファーム1社だけの直売所です。

昨今のコメ不足からことしはモチ米をゼロ、調味料などに使われる加工用米もゼロにして80ヘクタールほぼすべてでコシヒカリを作るといいます。

次、店頭にコメが並ぶのは新米が出始める3か月後、8月下旬ということです。

(米の駅あとう直売センター 吉江智美さん)
「農家のみなさんがどれだけ大変か取り上げていただいているので機械の値段があがって肥料、資材、全部値上がりしているので去年のようには値段は安くはならないかも…」

新米の季節を首を長くして待っているのはわれわれ消費者だけでなく、直売所も同じのようです。


(05/16 19:34 山口放送)

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