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豪雨被災で全線運休続くJR美祢線 沿線3市が「BRT方式」での復旧に一定の理解示す(山口県)



2年あまりにわたって全線運休となっているJR美祢線。復旧の方向性が固まりました。

16日、沿線3市は「鉄道での復旧は困難」として、路線の一部を専用道路にしてバスを走らせる「BRT方式」での復旧に一定の理解を示しました。

美祢線の沿線自治体などでつくるJR美祢線利用促進協議会の臨時総会が開かれ、3市の市長が復旧方法の考えを示しました。

(美祢市 篠田洋司市長)
「単なる路線バス転換は、私は復旧とは言えないのではないかというふうに思っております。」
「JRから提案のございましたBRTでの復旧を基軸に進めていく…」

(長門市 江原達也市長)
「未来観、刷新観のあるBRTでの 復旧を速やかに協議を進め、1日でも早く復旧させていく必要があると考えている」

(山陽小野田市 藤田剛二市長)
「BRTまたは路線バスにより復旧を検討していくべきであると考えております」

美祢線の早期復旧を望む3市は、いずれも「鉄道での復旧は困難」との考えを示し、BRT=バス高速輸送システムでの復旧に一定の理解を示しました。

JR美祢線は2023年6月末からの豪雨で被災し、2年あまり全線運休となっています。

これまでJR西日本は鉄道で復旧させる場合、58億円以上、最短10年の期間が必要と説明。

5つの復旧方法を提案した上でJRは便数の増便などでより利便性を確保できる「BRTでの復旧がふさわしい」との考えを示していました。

(美祢市 篠田洋司市長)
「過去の美祢線の歴史も踏まえれば、沿線住民の方の思いからすれば、苦渋の決断、判断です」
「早く方向性を決めて、結果として復旧モードがよかったと言われるようにもっていきたい」

(JR西日本 広島支社 飯田稔督支社長 )
「自治体のご協力もいただきながら」
「より利便性が高く、持続性も高く、刷新感ある未来に資するような、作ってよかったとか乗りたいと思っていただけるようなBRTを実現してまいりたい」

今後は、知事と沿線3市の市長による協議の場が設けられ、自治体として復旧方法の方向性を決定することになります。

そののち、法定協議会が立ち上げられ、運行ルートなど具体的な内容について協議が進められる見通しです。

(07/16 19:32 山口放送)

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