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JR西日本「美祢線はBRT(バス高速輸送システム)での復旧が最もふさわしい」 JR美祢線利用促進協議会の総会で(山口県)



全線運休が続いているJR美祢線について、JR西日本は鉄道での復旧ではなく、線路の一部を専用道にしてバスを走らせるシステム「BRT」での復旧が最もふさわしいとの考えを示しました。

(JR西日本・広岡研二支社長)「BRTでの復旧によって、広域の交通ネットワークの利便性と公共交通としての利便性を高めることが適当だと考えている。」

これは22日開かれた、美祢線周辺の自治体などでつくるJR美祢線利用促進協議会の総会で示されたものです。

JR美祢線の復旧を巡っては、去年8月から4回にわたって行われた検討部会で、鉄道と鉄道以外の交通手段による2つの可能性について調査・検討が進められていました。

これまでの会議でJR西日本は、鉄道での復旧の場合は「JR単独での持続的な運行は困難」とし、施設管理など一部の運営を自治体が行う「上下分離」での復旧がふさわしいとの考えを示しています。

一方、鉄道以外の復旧の場合では、道路網を活用する路線バス方式か、線路の一部を専用道路にしてバスを走らせるシステム「BRT」方式のふたつを提案し、利便性や定時性などが優れていることから「鉄道以外であれば、BRTでの復旧がふさわしい」との考えを示していました。

22日の総会でJR西日本は、これまでの会議や利用者へのアンケート調査などの取りまとめ結果を受け、鉄道よりも便数を増やすことができ、公共交通としての持続可能性を高められる「BRT」での復旧がすべての方式の中で最もふさわしいとしました。

(JR西日本・広岡研二支社長)「さまざまな工夫、知恵を出しながら、(BRTで)地域の将来にふさわしい新しいモビリティの構築を目指していければと思っている。」

一方美祢市は、これまで通り鉄道での復旧を目指したいとしつつも、最終的には意見を持ち帰るという形で議論は終了しました。

(美祢市・篠田洋司市長)「費用面や利便性も含めて、市民や将来住民にとっても何が必要かといった観点から、どのような復旧モードであったとしても できる限り早く判断していく必要があると考えている。」

利用促進協議会は今後、7月に臨時総会を開き、出席者らの意見を集約して復旧方法の方向性を示すことにしています。

(05/22 16:30 山口放送)

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