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知事選は30年ぶりの保守分裂選挙の見通し 「時代の変化」「中間貯蔵施設」有近県議の指摘に村岡知事は(山口県)



2026年2月の県知事選挙に有近眞知子県議会議員が出馬を表明、現職の村岡嗣政知事も出馬する意向を固め、30年ぶりの保守分裂選挙の見通しとなっています。
有近さんが出馬会見で「村岡県政の課題」とした点について、村岡知事はどう考えているのか?10日の記者会見で聞きました。

有近眞知子県議は8日に開いた県知事選挙への出馬会見で、「現在までの県政を否定するものではない」としたうえで、次のように指摘しました。

(有近県議)
「(村岡知事は)変化をスピード感を持ってやっているか、私が思っているよりはやられていないと思うので、今よりはスピード感を上げてどんどん変えていかなければいけない。今までの常識・やり方は正しかったとしても、これからの県政は新しい時代に合わせた形で変革していきたい」

村岡嗣政知事は10日の定例会見で、「時代の変化への対応は当然で、これまでもやってきた」と述べ、その具体例として、企業との「伴走型」で進めているコンビナートの脱炭素化を挙げました。

(村岡知事)
「正直、これだけコンビナート企業や県内の産業とタッグを組んで進めている県は他にないのではと思う。行政と企業とが非常にうまく連携し、脱炭素に向けて進んでいると(国から)高い評価をもらっている」

そして、上関町で計画されている使用済み核燃料の中間貯蔵施設です。

計画が表面化して2年が経ち、賛否の声が交錯していますが、有近さんは、村岡知事が周辺市町の調整などを積極的に行ってこなかったと批判しました。

(有近県議)
「周辺市町の動向を見守るというスタンスは、自分の県の県民の安心安全を自分が責任を持って守るという立場の知事からすると、少し弱いのではないかという思いがしていた」

村岡知事は、中間貯蔵施設の具体的な計画が示されておらず、県が調整する段階ではないと述べました。

(村岡知事)
「各周辺市町も、今の段階では何の判断材料も検討材料もない。今の段階ではまだ何も分からないので、まず説明をしっかりとしてほしいと我々は中電に対してこれまでも繰り返し求めている」

30年ぶりの保守分裂選挙へ…県知事選は来年2月8日、投開票です。


(09/10 19:33 山口放送)

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