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上関町で計画されている中間貯蔵施設 中国電力の「立地可能」とする報告書の提出受け、周辺市町の議会でも質疑(山口県)



上関町で計画されている使用済み核燃料の中間貯蔵施設について。

8月29日、中国電力はおよそ2年間行ってきた立地可能性調査の結果中間貯蔵施設は上関町の予定地に「立地可能」とする報告書を町に提出しました。

調査結果を受け、上関町周辺の自治体でも議会定例会で中間貯蔵施設が取り上げられています。

先週は柳井市で、9日は岩国市でも一般質問で取り上げられ、それぞれが「必要に応じて更なる説明を求めたい」といった発言をしています。

さらに10日は平生町、田布施町、光市の一般質問で取り上げられました。

田布施町議会9月定例会の一般質問で中間貯蔵施設が「立地可能」と判断されたことについての受け止めを聞かれた東浩二町長は次のように答弁しました。

(東・田布施町長 )
「調査が淡々と進んできたなということでありますし」
「きょう、発表されたんだなというくらいの感想でございました」

今後は上関町の判断を注視していきたいとしました。

そして、町民の声にどうむきあうのかと問われると…

(東・田布施町長 )
「行政のトップとして責任ある対応を必ずとっていきますので見守っていただきたい」

また、平生の浅本邦裕町長は中間貯蔵施設の必要性や立地可能と判断されたデータも含めて国や事業者から説明がされるべきとする一方、その時期については周辺自治体と検討していくとしています。

光市議会でも芳岡統市長に調査結果の受け止めがとわれ国や電力事業者は十分に説明をつくすなど責任を果たすことが重要であるとしました。

そして、上関町議会では10日、全員協議会が開かれ、中国電力に対して町議会として説明を求めることが決まりました。

11日、中国電力が町議会議員に説明するために町役場を訪れるという事です。

「立地可能」という調査結果は示されましたが、どのようなものができるのか、事業計画が示されていないことで「説明を求める」という各市町のスタンスは。あまり、変わっていないようにみられます。

やはり、各市町注目しているのは事業計画、といえるのではないでしょうか。

(09/10 19:39 山口放送)

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