■【追悼の集い】終戦1日前の空襲で33人の女学生が学徒動員先で命を落とす・山口中村学園高校(山口県)
山口市の山口中村学園高校は戦時中、33人の女学生が学徒動員先の光市で空襲に遭い命を落としました。空襲のあった8月を前に学校で追悼の集いが開かれました。
終業式にあわせ開かれた「追悼の集い」には、全校生徒約350人が参加しました。
太平洋戦争末期、山口中村学園、当時の中村高等女学校から生徒383人が光海軍工廠に動員され終戦1日前、8月14日の空襲で33人が犠牲となりました。光空襲で亡くなった動員学徒133人のうち、山口中村学園の33人は、学校別で最も多い人数です。
光海軍工廠で弾丸の製造などに携わり、空襲でクラスメートを亡くした杉村純子さん・96歳も参加しました。
(杉村さん)
「光で33人死にました。私はそれだけは忘れられんのです。友達が亡くなったことだけはね。学校の近所におるときだけは、生きてる間は碑にお参りに来てあげるからねって言って、私はここを卒業しました」
また、空襲を経験した同窓生たちの証言をまとめた映像も上映されました。
(参加した3年生は)
「今がほんとに平和で幸せなんだなって感じました」
「みんなに戦争の恐ろしさを知ってもらってもっといい平和な世界になっていくことを願っています」
(杉村さん)
「このままみんながあのことを忘れずにいてほしい」
「戦争は二度としたくない」
学校では、空襲のあった8月14日にも「追悼の集い」を開くということです。
(07/18 19:33 山口放送)
・TOP
Copyright(C)NNN(Nippon News Network)