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大雨で裏山が崩れ自宅に…「避難指示」半月続く地区で住民語る(熊本県)



8月の記録的な大雨で熊本市北区では土砂崩れが発生し、現在も避難指示が続いています。現在の状況はどうなのか、自宅に土砂が流れ込んだ住民が取材に応じてくれました。



熊本市北区の清水万石地区では8月10日からの記録的大雨で裏山が大きく崩れ、住宅が被害を受けました。熊本市は、新たな土砂災害のおそれがあるとして8月18日、地区の6世帯18人に避難指示を出しました。避難指示は2週間たっても続いています。



■池松脩さん
「ここで寝てたんですよ。あれ破ってドーンって来たんで すよ。10日の夜11時ぐらい」

こう話すのは自宅が被災した池松脩さんです。裏山に面していた1階の寝室と浴室から土砂が流れ込みました。

■池松脩さん
「お風呂場に泥入っています。鉄格子が曲がっている」

40年以上この地区で暮らしている池松さん。裏山が崩れたのは初めてだといいます。

■池松脩さん
「(撤去作業を)ずっとやってる んですけどね。やっと地面が見えるようになって…大変です」



外には家の中から取り出した土砂が今も山のように積み上げられています。池松さんは被災してから約20日間外泊生活を続け、1日にみなし仮設住宅に入居しました。自宅については解体も検討しているということです。



■熊本北区役所 総務企画課・上野大五課長
「安全性の確保というのが最優先になりますので、その安全性が担保されるまでは 解除は難しい、まだ見通しは立っていない状況です」

北区役所によりますと被災した人の多くが同じ場所に住み続けることに不安を感じ、転居を検討しているということです。

【スタジオ】
今回、土砂崩れが発生したのは民有地でした。そのため本来、土砂の撤去は所有者が行うことになっていて熊本市は介入しない予定でした。しかし被害が大きかったため、急きょ熊本市の介入が決まり、8月22日から土砂の撤去作業が始まりました。土砂の撤去は9月6日に完了する予定です。

熊本市以外にも宇城市、美里町のあわせて4世帯、11人にも避難指示が出ています。(9月2日時点)なお玉名市天水町小天地区の避難指示は9月2日解除されました。


(09/02 18:56 熊本県民テレビ)

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