■「採点が一瞬で」教員の負担軽減 児童のやる気もアップ 熊本市がデジタルテスト導入(熊本県)
なり手不足が懸念される教育現場。課題となっている教員の負担軽減につなげようと、熊本市がをデジタル技術を使ったサービスを導入しました。
熊本市立楡木小学校で始まったテストの時間。紙ではなく、タブレットを使っています。テストが終わると。
(担当教諭)
「8テストを)返却します」
子どものもとに、すぐに結果が届きます。これはベネッセが開発し、今年度から熊本市の小学校で導入が始まったデジタルテストです。結果を見た後、すぐに再テストをすることもでき、学力の定着につながっているということです。
■5年生
「最初のテストの結果は91点で、 見直しをしたら95点に上がりました」
熊本市は、今年度から約77億円をかけてICT教育を推進を始めました。その一つが、今回のデジタルテストの導入です。
■楡木小学校の担当教諭
「60点だったけど80点にレベルが上がったと見える。子どもたちのモチベーションにつながっているのかなと。とにかくテストが嫌なものじゃなくて好きなものになって、結果がすぐ返ってくるっていうのと、 再テストがあるからチャンスがもう一回ある」
もう一つ、期待されるのが教師の負担軽減です。紙のテストの場合は手作業で採点をしていましたが、デジタルテストでは不要となります。
■熊本市立楡木小学校の担当教諭
「テストに丸付けしていた分が全部なくなった。私は社会専科しているので、(担当している)3クラス分の丸付けが一瞬で終わるのはとてもありがたいです」
ベネッセによりますと、デジタルテストの導入で採点や集計の時間が約25分削減され、テストを返却するまでの時間が「最短で授業時間内」と大幅に短縮されたということです。
■熊本市教育センター主任指導主事 豆塚克博さん
「先生たちの時間削減・負担軽減として仕事を減らすことは学校にとっても難しいことなので、効率を上げられる部分については、先生方の負担が少しでも減ればとても良い取り組みになるのではないかなと期待しています」
子どもの学力向上や教師の負担軽減へ。教育現場でもデジタル技術の活用が期待されています。
(05/22 19:15 熊本県民テレビ)
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