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被害総額は2億円程度の可能性…熊本市の開新学園経理担当元役員が横領の疑い(熊本県)



熊本市で高校などを運営する開新学園が会見を行い、経理を担当していた元職員が20数年にわたり2億円程度を横領していた疑いがあると発表しました。

「被害総額は2億円程度の可能性がございます/心より深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません」

横領の疑いがあるのは経理を担当していた50代の元職員の女性です。
開新学園によりますと、元職員は経理を担当していた2004年ごろからおよそ20年にわたり、退職金などを積み立てていた口座や学校の運営費などの口座から、合わせておよそ2億円を私的に引き出していたとみられます。元職員は長年、経理を1人で担当していて、ことし4月に別の部署に異動。引継ぎを受けた後任の職員が6月下旬、不審な口座の動きがあることに気づき判明しました。

「非常に複雑な手口。複数ある口座間の資金移動を利用し、残高をごまかしながら不正な引き出しを繰り返していた」

元職員は異動後の4月中旬に退職を申し出、事件が発覚した6月末で依願退職しましたが、開新学園は現時点では退職金を払っていないということです。
元職員は弁済の意思を示していますが、金の使い道や動機についての供述に不明確な部分が多く、他の人物の関与もほのめかしているということです。
開新学園は警察に相談していて、今後、第三者委員会を設置し年内をめどに調査を終えたいとしています。

(07/18 19:55 熊本県民テレビ)

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