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「ポスト石破」どうなる?急転直下の辞任表明に熊本選出の国会議員は(熊本県)



急転直下だった7日の石破総理の辞任表明。注目は次の総理大臣が誰になるのか?一夜あけ、次の総裁選に向けた動きが早くも活発化しています。熊本の街の人たちに「ポスト石破」に求めることを聞きました。

■石破首相
「この度私は自由民主党総裁の職を辞することと致しました」

曽祖父の出身が玉名市という石破茂総理。熊本県内にも衝撃が走りました。



一夜明けた8日。

■緒方太郎キャスター
「石破総裁の急遽の辞任表明。自民党県連で予定されていた総裁選前倒しをめぐる役員会も中止になりました」

8日、総裁選の前倒しを求めるかどうかを協議する予定だった自民党熊本県連。石破総理が辞任を表明したことで、中止に…。



■自民党県連・前川收会長
「職責に恋々としない、しがみつくことはないとはっきりおっしゃっていましたから、私は必ずご自身でお辞めになると思っていました。残されたいろいろな課題についてはこれまで通り、その期間までしっかり取り組んでほしいと思っています」

一方、同じ自民党内では熊本1区選出の木原稔衆議院議員からこんな声も。



■木原稔衆議院議員
「もう少し早く決断していただきたかったと思います。(総裁選前倒しの是非で)相当自民党内、あるいは党所属の国会議員は振り回された感じ。いろんな政治的な諸課題がある中で党の中でゴタゴタしている印象を持たれたことが残念だった」

一方、最大野党の立憲民主党はこのタイミングでの辞任表明を批判します。



■立憲民主党県連・鎌田聡氏
「参院選から1か月半が経っている状況の中で、ずっと政治空白が続いたんですよね。やはり私は辞任は遅かったと思っております。そしてまたさらにこれからまた政治空白が続くということになれば、非常に国民生活が置き去りになっていると言わざるを得ない」

次の総裁選挙には立候補しないとした石破総理。衆参ともに少数与党の中、注目はポスト石破を決める自民党総裁選に移っています。街の人たちの受け止めもさまざまです。

■60代
「小泉(進次郎)さんとか高市早苗さんの名前もあがっているけど、果たしてそこで再生できるのかどうかクエスチョンという気はしますかね」

■30代
「子どもたちが大きくなったときの日本が良くなるように(してほしい)」

■60代
「給付金をもらうより、はっきり言って子どもたちの生活が本当に困窮している方を助けてもらいたい」

8月の記録的大雨で、浸水した靴店。9月1日に営業を再開しましたが、息の長い支援を訴えています。



■キクタシューズ・菊田康宏取締役
「現状を把握してもらいたいのが一番ですね。トップが変わって一からというのではなく、災害(支援)も継続して見てもらいたいです」

ポスト石破レースが一気に加速していく自民党。私たちの今後の暮らしはどうなるのでしょうか。




【スタジオ】
この先の総裁選まで期間が空くことになりますが、政治学者が懸念するのが「政治の空白」です。
話を聞いたのは地方政治に詳しい熊本大学法学部の伊藤洋典教授です。

■熊本大学・伊藤洋典教授
「大きな国政選挙2つで敗北をしたということで、本当は早く辞めて次の体制に移るべきだったと思うんですけども、党内闘争みたいな形で長引いてしまったということで、『政治的空白』『政策の空白』が生まれる。非常に国民生活にとっては大きなマイナスですよね」

また、ポスト石破として望ましいのは政策の方向性を明確に打ち出せる人だといいます。

■熊本大学・伊藤洋典教授
「物価高問題だとか、米不足や、米の値段の高騰とか生活を直撃する問題があり、これをどう対応できるのか政策の展望なり方向性を明確に打ち出せる人がいいんじゃないかなと思う」

(09/08 18:56 熊本県民テレビ)

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