■「ひとりじゃないよ」熊本から被災地能登へ…学生ボランティアが しめ縄届ける(熊本県)
お正月に飾るしめ縄をつくる熊本の学生ボランティア。心を込めて作ったしめ縄を届ける先は、地震や豪雨で被災した石川県の能登です。
12月7日、人吉市で行われたしめ縄作り。手掛けるのは、看護師や社会福祉士などを目指す九州看護福祉大学の学生ボランティア「CDSTおれんじぴーす」です。2020年の熊本豪雨をきっかけに結成され、被災した人たちへの足湯の提供や農作業の支援など復興支援を続けてきました。
■学生
「玄関のところまで開けてみないと分からない状況ですよね」
今年8月の記録的豪雨の際も見守り活動に取り組んだ学生たち。
■CDSTおれんじぴーす・清水彩喜さん(4年)
「住民さんたちのためにもなっている。なってたまに実感するので、とてもやりがい感じています」
被災地の支援は熊本だけにとどまらず、去年は能登半島地震の被災地石川県七尾市に手作りの門松を届けました。
■CDSTおれんじぴーす・岩永心奈さん(4年)
「去年は門松を持っていって、現地の住民さんと一緒に作ったんですけど、これで年が越せるって喜ばれてたので、今回もなんか元気づけられるようなものになるといいなと」
今年もお正月の縁起物を石川にとどけようと学生たちは自分たちで刈り取った稲を使いしめ縄をつくることに。稲刈りから3か月後、無事しめ縄が完成しました。
そして12月13日。しめ縄を手に2人の学生が石川県七尾市へ。
■CDSTおれんじぴーす・矢野夢佳さん(3年)
「何名かお会いした住民の方がいて、今回で能登が7回目になります」
まずは一緒にミニしめ縄づくりをして地元の人と交流。そして、いよいよしめ縄のお披露目です。
■CDSTおれんじぴーす・矢野夢佳さん(3年)
「諦めずに生きることを伝えたい思いが繋がるように、しめ縄を届けました」
■CDSTおれんじぴーす・植松優月さん(2年)
「私たちのことや人吉の方を思い出して”ひとりじゃないよ”ってことを感じていただけたら」
■矢野夢佳さん
「ワークショップやサロンを定期的に行うことで住民の集まる場や思いを共有する場ができるのかなと思い、活動も継続していきたい」
地震や水害で甚大な被害を受けた熊本と石川・能登地域。学生の被災地に思いをよせる活動はこれからも続きます。
(12/15 19:38 熊本県民テレビ)
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