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【独自の支援】熊本市が車など被災した人に市電やバス無料乗車券配布方針 災害ごみ回収受け付けは12日まで(熊本県)



8月に熊本県を襲った記録的大雨では車の浸水被害が相次ぎました。マンションの駐車場での浸水や、浸水した車をその場に置いて避難したケースもありました。こうした車やバイクが被災した人を対象に、熊本市が市電や路線バスなどを無料で利用できる独自の支援に乗り出します。

■大西一史熊本市長
「自家用車やバイク等に被害を受けた被災者の日常生活に必要な移動支援に要する経費」

大西一史市長は、5日の市議会議会運営委員会で、車などが被災した人を対象に市内を運行する市電や路線バスを一定期間無料で利用できる「共通乗車券」を配る方針を説明しました。被災した人から申請を受け付け、1人あたり40枚配る計画で、タクシーも300円割引されます。

大西市長は「議会と協議した上で、可能であれば9月25日の市議会最終日を待たずに支援を始めたい」などとしています。熊本市は、この事業を含む記録的大雨への対応費用として5日、41億7500万円あまりの追加の補正予算案を提出しました。

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
記録的大雨からまもなく1か月がたちますが、今も続けられているのが「災害ごみ」の回収です。5日もある自治体の仮置き場を見てきましたが、生活の痕が山のように積まれていました。

(永島由菜キャスター)
熊本市は9月12日まで、今回の大雨に伴う災害ごみの回収を受け付けます。13日以降は通常通りのごみ出しルールとなるため、指定日に指定の袋で収集することになります。

(緒方太郎キャスター)
一方で、被害が甚大な八代市からは、ある訴えが聞かれています。新たに就任した八代市の小野市長が4日、土砂の流入など被害が大きかった興善寺町を訪れたときです。住民からは、災害ごみの分別に時間がかかり、復旧が進まないという声があがりました。被害の大きさによって、分別できそうな地区と難しい地区にわけるなど、被災した人の実情に沿った対応が求められています。

(09/05 18:52 熊本県民テレビ)

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