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【100年ぶり】熊本城「第三の天守」宇土櫓 骨組み部分の解体終わる 2032年度の復旧完了を目指す(熊本県)



熊本地震からの復旧が進む熊本城。「第三の天守」とも呼ばれる宇土櫓の骨組み部分の解体作業が終わりました。


22日に行われた熊本城の報道公開で、まず案内されたのは解体が進む宇土櫓です。築城当時の約400年前の姿を残す宇土櫓は国の重要文化財に指定されていて、文化財としての価値を残すため解体後、できるだけ同じ部材で建て直します。

■緒方大樹記者
「宇土櫓最後の地下の柱部分が取り外され、クレーンでつり上げられています」


22日で骨組み部分の解体が全て終わりました。櫓の解体と建て直しが行われるのは、老朽化などによる1927年の解体以来、約100年ぶりです。この日取り外された柱も、前回の工事で取り付けられたものだということです。

宇土櫓は今年度中に解体を終え、2032年度の復旧完了を予定しています。また月に1度行われている一般公開は、6月8日に行われます。


■熊本城総合事務所復旧整備課 上村祐一課長
「(宇土櫓が)一旦なくなったのは寂しい気持ち。我々としてはまた再建できると考えているので、しっかり設計を進めて、復旧工事を目標とする2032年度までに完了してきたい」


もう一つ公開されたのは、天守閣から北東側にある東十八間櫓周辺の工事です。これまでに崩れた櫓や石垣の撤去はすでに終えていて、22日から残っていた石垣の解体作業が始まりました。

解体される石の数は約2000個。形だけでなく、どこに重心がかかった状態で積み上がっていたかなどを確認するため、解体は1日10個ほどしか進みません。石垣の積み直しと櫓の再建が終わるのは2037年度の予定です。

(05/22 19:09 熊本県民テレビ)

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