■被災地で思い出の写真を「よみがえらせる」ボランティア活動進む(熊本県)
8月の記録的な大雨で大切な写真が水に浸かったり汚れてしまったりしたという人もいらっしゃるのではないでしょうか。思い出の写真をきれいにして被災者のもとへ返すボランティア活動が進んでいます。
洗濯ばさみで吊されているのは、8月の記録的な大雨で水に浸かった写真です。被災者から預かった写真をきれいにする作業が行われていました。活動のきっかけとなったのが、住宅7400棟あまりが被災した、5年前の熊本豪雨です。
傷んだ写真をきれいにしたいと結成されたのが、ボランティア団体「あらいぐま人吉」。これまでに預かった約12万枚を洗浄し、きれいにして持ち主に返すボランティアに取り組んでいます。
8月31日に熊本市で開いたのは、活動を知ってもらうための体験会。洗浄しているのは、記録的大雨で被災した天草市の人から預かった写真です。あらいぐま人吉のスタッフが被災した住宅を回り、この1か月で約2万枚が集まりました。
「ここにお顔があるんだよね。人のお顔は消えないように慎重に」
「あ〜!消えるんだ!」
「消えちゃうからお顔とかが写っているときは慎重に。ゆっくりでいいよ」
「めっちゃきれいになった」
ボランティアの中には、8月の大雨で被災したスタッフも。
■あらいぐま人吉・中村乙葉さん
「自分が災害に遭ってからも思うし、実際被害に遭われた方と人吉で話してもやっぱりこういう悲しまれる方々が増えてほしくない気持ちもありますしもし被災しても写真が戻るというかきれいになることを知っていただければあきらめることがないかなと思っていまして(活動について)伝えていきたいなと思っています」
写真が水に浸かってしまっても決してあきらめないで。1枚でも多くの思い出を残すための活動が続いています。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
あらいぐま人吉によりますと、水に浸かってしまった写真はできるだけ早く陰干しで乾燥させてほしいということです。濡れたままにしてしまうとインクが溶けてしまい画像が消えてしまうからなんです。
(永島由菜キャスター)
9月14日には天草市で洗浄の体験会が行われます。体験会でも被災した写真の洗浄を受け付けているそうですので、1枚でもためらわず頼ってほしいということです。洗浄の依頼やボランティア参加について詳しくはあらいぐま人吉のHP、または電話からお問い合わせください。(長山さん:090-7388-9445)
(09/10 19:05 熊本県民テレビ)
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