■災害時に高齢者や障害者を支援 福祉を学ぶ大学生が避難所を設営する訓練(熊本県)
福祉を学ぶ大学生に障害者や高齢者の避難を学んでもらおうと、和水町で10日、福祉施設を使った訓練が行われました。
5月10日、和水町の障害者施設で行われた避難所設営の訓練。玉名郡内で最大震度7の地震が起きた想定で行われました。参加者の中に若者の姿が…。熊本学園大学で福祉を学ぶ学生8人です。
大学では、熊本地震や熊本豪雨の経験から災害時に第一線で活躍できる福祉の人材育成に力を入れています。今回の訓練は、災害のときに特に支援が必要な高齢者や障害がある人への対応力を高めようと福祉施設の関係者と協力して行われました。
学生たちは、さっそく簡易ベッドやパーテーションを運び込み空間を仕切った福祉避難所をつくりました。
■社会福祉学部の学生
「非常事態のときには、もっと組み立てるのが難しいので、一度体験しておくと災害時にあわてずに済むかなと思います」
その後、必要な支援や配慮を個別に聞き取りました。
(学生)
「風邪とかはないですか?」
(施設利用者)
「風邪はないんですけど、てんかんという病気があります」
■社会福祉学部の学生
「障害者の方もちゃんと答えて下さって、良い会話ができました」
■社会福祉学部の学生
「この体験は、この授業をとっている人しかしていないと思うので、災害とかあったときには、率先して活動していこうと思います」
熊本豪雨や能登半島地震で被災地支援を経験した福祉の専門家は災害時の若い力に期待を寄せています。
■社会福祉法人リデルライトホーム 米田正人管理部長
「若い方々が実際に社会に出てた後に、災害が起きた時にどう動くべきかとか、どういうふうにするべきかを理解していただけると、実際に災害が起きたとき、こういった活動がスムーズにできるんじゃないかなと思う」
災害が起きたときの福祉の現場を学ぶ学生たち。6月にも熊本豪雨で被災した球磨村に出向き、復興の過程を学ぶ予定です。
(05/22 19:30 熊本県民テレビ)
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