■安くなるのはいつから? ガソリン定額補助スタート 顧客確保のため独自の取り組みするスタンドも(熊本県)
政府の物価高対策の一環として、22日からガソリンの定額補助が始まりました。価格はいつから安くなるのか。熊本県内のスタンドでは独自の取り組みも行われていました。
22日から始まった政府によるガソリンの新たな定額補助。石油の元売りに補助を支給し、ガソリン1リットルあたりの価格を段階的に10円引き下げます。急激な価格変動を防ぐため、22日から1週間は、19日時点の価格と比べて5円引き下がるよう設定します。
制度のスタートに、熊本市東区のガソリンスタンドの利用者は。
■60代女性
「鹿児島に子どもたちがいて、(車で)往復するので安い方が助かります」
■60代男性
Q政府の補助金が出ることは?
「けさ新聞で見ました。(補助金が出ても)高いですね。でも補助金が出ることは助かります」
■80代男性
「仕事上、配達がありますから、(車は)よく使いますよ。(政府の補助は)どんどんやってほしい」
経済産業省によりますと、熊本県内のガソリン価格は、19日の時点で1リットルあたり181.6円です。ただ…。
■藤木紫苑記者
「きょうから政府によるガソリンの定額補助が始まりましたが、こちらの店では、きのうと変わらない171円となっています」
22日から制度が始まったものの、店では21日から価格を変えていません。店を経営する肥後石油によりますと5月上旬、政府の発表の直後から数日にわたりガソリンの買い控えが起きたといいます。このため、5月10日からすでに5円の値下げを始めていたのです。
すでに購入していた在庫のガソリンに補助はなく、肥後石油では熊本市内の10店舗全体で純利益が100万円ほどマイナスになっているということです。
肥後石油は、顧客を確保するため、低価格での販売を努力するとともに、ガソリン価格に左右されないサービス面の充実をはかりたいとしています。
【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
熊本は一家に1台以上車がある家庭が多いので、ガソリンの価格は生活に直結する関心事です。
資源エネルギー庁が作成した今後のイメージ図です。1週間後の29日の全国平均の小売価格が5円引き下がるように、22日から補助が始まります。毎週1円ずつ、段階的に補助額が上がるイメージです。
(永島由菜キャスター)
10円になるのは7月の予定ですね。すぐに安くなった方が助かるという気持ちにもなりますが。
(緒方太郎キャスター)
一気に大きく下がると、急に需要が増えて混乱をきたす可能性があるので、段階的な対応をしているということです。
また、今回の補助は石油の元売りが対象です。ガソリンスタンドでは当面、制度が始まる前に仕入れた在庫が販売されています。小売価格への補助は1週間後から始まりますが、店頭価格に反映されるまでには2週間から3週間程度かかるとみられます。
(05/22 19:08 熊本県民テレビ)
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