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【防災】タイヤの半分ほどまできたら危険!JAFに聞いて体験「車の浸水リスク」(熊本県)



9月1日は「防災の日」です。特集は「しほママの防災術」、防災士の柳原志保さんとお伝えします。



(防災士・柳原志保さん)
今回のテーマは「車の浸水のリスク」です。8月の記録的大雨の時も熊本は生活に車が欠かせない人も多く、あちこちで被害も確認されました。マンションの駐車場での浸水や、運転中の浸水で車をその場に置いて避難したケースもありました。

ロードサービスを提供するJAFには問い合わせが殺到し、浸水した車の対応はこれまでに約1500件に上りました。

■車が浸水した人
「シートの半分くらいまで濡れていました。座ったらびっちょりでした。水が運転席の足元にたまっている状態」



全国からの特別支援隊も入り、8月末まで対応にあたったということです。JAF熊本支部に話を聞きました。

■柳原志保さん
「大雨の中、車を運転する。(冠水時は)どんなところに危険があるんですか?」

■JAF熊本支部推進課・松永教裕さん
「タイヤ半分ほど水につかってしまうと走行できなくなったり故障してしまうリスクがありますので注意が必要になります」

「タイヤの半分」という目安に加え前を走る車などを見て無理に進まず危険を感じたら引き返して下さい。ハザードランプで周りに知らせることも有効です。そして、注意したい場所は。



■JAF熊本支部推進課・松永教裕さん
「やっぱりアンダーパス。川の近く、あと田んぼ道、交差点も。交差点だけ水がたまることがあるので、他の道より低くなっているところは避けた方がいい」

道路や高架下を通るアンダーパスのほか狭い道は側溝に落ちるリスクもあります。そしてもし冠水した道に入ったらどうなるのか体験しました。


■柳原志保さん
「道路が60センチまで水がきていたときの水圧を体験。ドアが開かないですね。本当に開かないのでちょっと恐怖です。この状態になったら私はどうしたら良いのでしょうか」



■JAF熊本支部推進課・松永教裕さん
「まずはパワーウィンドウが動くか確認。開けば窓から脱出してもらう。作動しないときは窓ガラスを割って脱出する」

車内には、窓を割るハンマーを備えておくと安心です。



■JAF熊本支部推進課・松永教裕さん
「端を同じところを何回もバンバンと叩く。シートベルトカッターもついているのでシートベルトが外れない時は切れる」

車の種類によっては簡単に割れない窓ガラスもあるので、事前に確認しておくことが大切です。
日常に車が欠かせない熊本だからこそ、早めの決断でリスクを避けて、人も車も守る準備をしておきたいですね。


(09/01 20:14 熊本県民テレビ)

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