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酒気帯び運転で女性をはね死亡させた男 初公判で起訴内容を一部否認 追突事故の後、バックで逆走(熊本県)



去年6月、酒を飲んで車を運転し、公務員の女性をはねて死亡させた罪に問われている元ホストの男の裁判員裁判が始まりました。19日の初公判で、男は起訴内容を一部否認しました。


危険運転致死傷や酒気帯び運転などの罪に問われているのは、熊本市中央区の元ホスト・松本岳被告(24)です。起訴状などによりますと、松本被告は去年6月中旬、熊本市中央区細工町で追突事故を起こし、逃走しようと運転操作に支障が生じるおそれがある時速70キロ以上で240メートルあまりバックで逆走しました。その後、ろうばいして急ブレーキを踏んで、歩道にいた女性2人をはねて死傷させた罪と、この際、酒気帯び運転をした罪に問われています。



19日の初公判で、松本被告は「ろうばいしたのではなく、止まろうと自らの意思でブレーキを踏んだ」と起訴内容の一部を否認しました。

裁判の争点は、危険運転致死傷の罪が成立するかどうかです。弁護側は、危険運転致死傷の罪は速度を規定したもので、今回のバック走行では成立しないと主張しました。これに対し、検察側は「バック走行であることも考慮すべき」と指摘しました。


検察側の証人として出廷した自動車工学に詳しい大学教授は、「70キロから74キロでのバック走行では制御は不可能だと思う」と証言しました。

この裁判員裁判は21日に結審し、27日に判決が言い渡される予定です。

(05/19 18:46 熊本県民テレビ)

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