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【過酷】"サウナ状態"でマスク・エプロン着用…給食調理場にエアコン設置へ 熊本市(熊本県)



8月に撮影した熊本市。動物も人も暑そうですが、ことし6月〜8月の熊本市の平均気温は28.0℃で、1890年に統計が始まって以来「最も暑い夏」となりました。この暑さで熱中症の危険が高まっているのが「学校給食の調理場」です。熊本市では急ピッチでエアコンの設置に動いています。



厳しい暑さに見舞われたことし、熊本市では7月までに学校の給食調理室で働く調理員8人が熱中症の症状を訴え病院を受診しました。これを受け、熊本市は市内全ての学校の給食調理室にエアコンを設置すると発表。1日に開会した市議会に提出した一般会計補正予算案に設置費用25億4000万円を計上しています。

2日は大西一史市長らが、すでにエアコンが設置されている白山小学校の給食調理室を視察し、調理員から話を聞きました。



■熊本市・大西一史市長
「今お話を伺ったらだいたい10℃くらい違うということだったので、相当エアコンを入れた効果があったなと思います。子どもたちの給食を安全に作ってもらうためには調理員の皆さんの体調を第一に考える」

調理員はエアコンが設置される前、夏は室内温度が40℃を超える中、マスクやエプロンを着用して作業していました。



■調理員
「(エアコンがないと)過酷ですよ。サウナ状態ですよね。窓も開けられないし、扇風機も使えないので。(エアコンがあると)まず作業に入った時点で場内が涼しいので、体の負担はすごく楽」



熊本市によりますと、現時点で市内98か所ある給食調理室のうち、白山小学校を含む34か所にエアコンが設置されています。残りの64か所についても来年の夏までに設置するとしています。

【スタジオ】
(緒方太郎キャスター)
命を守るために早急に設置してほしいと思います。そして、みなさん気になるのは「いつまで冷房を使うような暑さ続くの?」かと思います。

熊本市の9月の最高気温の平年値を見ると
■9/10…31.2℃
■9/20…29.4℃
■9/30…27.7℃

平年だと下旬になると、30℃を下回る最高気温になってくるんですが…。気象庁の1か月予報では、9月は「気温が高い見込み」という予想が出ています。9月いっぱいは、生活に冷房が欠かせない暑さとなりそうです。


(09/02 19:00 熊本県民テレビ)

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