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価格高騰続く中 阿蘇で新米出発式 農家への概算金は"過去最高"(熊本県)



黄金色に光る稲穂。稲刈りが最盛期を迎えている阿蘇市です。日本の食卓に欠かせない「米」ですが、全国的に価格の高騰が続いています。そのような中で迎えた新米の季節。米どころ阿蘇地方で新米の出発式が行われました。気になる価格は?



県内有数のコシヒカリの産地、阿蘇。新米が並ぶなか、9日に行われた出発式には生産者や関係者が出席しました。初検査には10軒の農家から約700俵が持ち込まれ、米の水分量や粒ぞろい、色、つやなどを検査。その結果すべての米が最も品質のよい一等米だと発表されました。

阿蘇市でコシヒカリなどを育てる森雄治さん。稲刈りが最盛期を迎えています。



■コメ農家・森雄治さん
「夏場今年は特に暑かったけれど害虫の駆除は阿蘇はほとんどしないんですよ。阿蘇のコメは安心して食べられる。それが売りですね」

また9日は、農家に売上金の一部を前払いする「概算金」の発表も行われました。
「コシヒカリにおいては1等で(60キロあたり)3万3240円の概算金の決定」
去年(2万2020円)よりも1万1220円高く、JA阿蘇としては過去最高額だということです。



■JA阿蘇・原山寅雄代表理事組合長
「(農家が持続できる)再生産可能な金額を目指して生産者も納得するし、消費者も手にとれるような金額ということで金額を設定した」



■JA阿蘇 稲作部会・立石翼 部会長
「これから先もおいしくて安心安全なお米を食べ続けてもらうためにはこの水準が必要なんだということを理解してもらうことが大事」

JA阿蘇によりますと9日に出荷された新米10トンは今週土曜から県内のスーパーに並ぶということです。


(09/09 18:43 熊本県民テレビ)

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