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「6時間で1か月分の雨量超え」再び県内に線状降水帯発生 被災地でも大雨(熊本県)



県内では10日朝早く、天草・芦北地方に線状降水帯が発生し、各地で非常に激しい雨が降るなど緊迫した一日となりました。



九州付近に停滞した前線の影響で県内では雨雲が発達し、気象台は10日朝6時前、天草・芦北地方に線状降水帯が発生したと発表しました。苓北町では午前5時半までの1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、記録的短時間大雨情報が出されました。



上天草市松島では9月の観測史上最大となる1時間に77.5ミリの非常に激しい雨が降ったほか、宇城市三角ではわずか6時間で9月に降る平年の雨量を上回る177.5ミリの雨が降りました。

■有江武利カメラマン
「信号が消えています。停電していると思われます」

苓北町坂瀬川の国道324号では土砂崩れが発生し、周辺の道路が一時通行止めになりました(※現在は復旧)。また天草市五和町では、店舗の駐車場が人のひざ付近まで冠水。付近の住宅や倉庫でも床下浸水しました。九州電力送配電によりますと、大雨の影響で県内では天草市を中心に最大2530戸が停電したということです。(※現在は復旧)


一方、8月の記録的大雨で土砂崩れなどの被害を受けた八代市興善寺町では。

■住民
Qけさはどうでした?
「川でした。床下にも水が入ってきた。いつ撤去されるかわかりません」

大量の土砂が流れ込んでいた庭にたくさんの雨水が流れ込み、住民が片付け作業に追われていました。



大雨の影響はJR熊本駅でも。

■溝江翔平アナ
「在来線のすぐそばで雨漏りしています。天井を見てみるとライトのところからポタポタと水がしたたり落ちています」

JR熊本駅では天井材が落下。また三角線が始発から一時運行を見合わせるなどしました。

■男性
「JRで来る人は自宅待機になったんですけれど、でもここまで来ちゃったから(地元の)宇土駅に戻る手段もなくて…」

民間の気象会社ウェザーニューズによりますと、11日以降も前線が停滞して、今週は雨の降りやすい状態が続くということです。


(09/10 18:56 熊本県民テレビ)

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