NNNニュース

裁判員経験者が語るリアルな体験 熊本地裁で司法関係者と意見交換会(熊本県)



裁判員裁判に参加した経験者と司法関係者との意見交換会が熊本地方裁判所で開かれました。

この意見交換会は、裁判員裁判への関心を高め、今後の運用に役立てようと熊本地裁が開いたもので、裁判員を経験した4人と、裁判官、検察官、弁護士が出席しました。

裁判員制度は、国民の中から選ばれた裁判員が刑事裁判に参加する制度です。

出席した裁判員経験者のうち、50代の男性は、3年前、玉名郡長洲町で起きた強盗致傷事件で被告3人に対して、最大で懲役10年の実刑判決が言い渡された裁判に参加しました。

この男性は、裁判について、「否認していた被告の物証が少なく、量刑を決めることが難しかった」「なかなかできない経験で勉強になった」と話しました。

また他の出席者からは今後、裁判員に選ばれる人に向けてのアドバイスとして、「被害者と被疑者の両方の目線で考えることが大切」との意見が出されました。




話を聞いた熊本地裁の中田幹人裁判官は「貴重な意見を事案に即した形で実現させていきたい」と話しました。

(01/16 12:28 熊本県民テレビ)

TOP

Copyright(C)NNN(Nippon News Network)