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「人生を破壊した被告には厳しい処罰を」飲酒運転の車にはねられ女性死亡 裁判で父親が意見陳述(熊本県)



「被告人に厳しい処罰を」。飲酒運転で女性をはねて死亡させた罪に問われている元ホストの裁判で、女性の父親が怒りを述べました。


この裁判は、去年6月、熊本市中央区細工町で元ホストの松本岳被告(24)が酒を飲んだ状態で車をバックで逆走させ、女性2人をはねて死傷させたとして、危険運転致死傷や酒気帯び運転の罪に問われているものです。はねられた熊本市児童相談所の職員・横田千尋さん(当時27)が亡くなり、一緒にいた同僚の女性もけがをしました。



20日の被告人質問で松本被告は、勤務先のホストクラブで禁止されているにも関わらず、知人の車で出勤し、仕事中に酒を飲んだと話しました。「ばれなければいいと思っていた。軽い気持ちだった」と、以前にも2回、飲酒運転をしたことがあると述べた松本被告。「ずっと今回のことを忘れず償い続ける」と話し、車の所有者である知人の保険で1億5000万円を弁償する考えを示しました。


一方、遺族を代表して裁判に参加した横田さんの父親は、松本被告の顔をまっすぐ見ながら意見を述べました。
(横田さんの父親)
「千尋は私たち家族の誇り。わずか27年でこの世を去った。大きすぎる喪失感、むなしさでいっぱいです。人生を破壊した被告人には厳しい処罰を望みます」


また、横田さんと一緒にはねられた同僚の女性は、「倒れていた千尋の顔が脳裏にくっきり焼きついていて、今でも忘れられません。私にとって失いたくない宝物のような存在でした」と述べました。

裁判は21日結審し、27日に判決が言い渡されます。

(05/20 19:12 熊本県民テレビ)

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