KRY山口放送の気象予報士「山本 昇治」のブログです。

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“猛烈”寒波に十分警戒を!

お正月の頃は「暖冬、暖冬…」「冬はどこへ?」
なんて言っていたことが、遠い昔のように感じられます。
今週はついに市街地でも積雪。
そして、体にジワジワ堪える寒さが続きました。
しかし、冬将軍は、まだまだ冬前半の借りを返すかのように、
今週末に再び大暴れします。
しかも、その暴れ様が、ハンパなレベルではありません。

 

天気予報では、雪の見通しをお伝えするときに、
よく上空1500m付近の寒気図で解説します。
この高さは、山など地形の影響を受けにくく、
大規模な寒気の動向を把握しやすいためで、
この上空1500m付近でマイナス6度以下の寒気が流れ込むと、
平地でも雲から落ちてくる雪が雨に変わらずに
地上まで落ちることが多くなります。
そしてマイナス12度以下だと、地上まで十分冷えることが多く、
市街地でも降った雪が解けずに残り、
大雪に注意が必要となってきます。

 

今週火曜日に市街地でも雪が積もったときは、
その上空1500m付近でマイナス12度くらいの寒気が一時、
流れ込んでいました。
しかし、今週末に見込まれる寒波は、日曜日のピーク時には、
県内上空1500m付近でマイナス15度くらい…。さらに、
マイナス6度以下の寒気は沖縄付近まで南下する見通しで、
もしかすると沖縄でも雪かみぞれが降るかも、という状況です。
県内は、西日本でありながら、北日本のような極寒や、
暴風雪=吹雪が、市街地でも心配なレベルです。
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これくらいのレベルの寒気は、
そうそう滅多にあるものではなく、過去の記録を紐解くと、
県内では2004年1月22日にあった大寒波に匹敵します。
この日は、山口市中心部では最高気温でも氷点下1.9度と、
一日中、氷点下が続く「真冬日」で、
県内は広く積雪…山口宇部空港も真っ白に!
空の便や鉄道など交通は大きく乱れ、
高速道は通行止めの区間も。
そしてスリップ事故も急増した上、水道管の凍結・破裂が
相次ぎ、日常生活に大きな支障がありました。
今回も、この12年前の出来事と同様の影響が心配されます。
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今回の“猛烈”とも言える大寒波は、
寒気の流れ込みが強まる、土曜日の夜には始まり、
日曜日は一日中、断続的な大雪、強い季節風が吹き荒れる吹雪、
そして凍りつく寒さが見込まれます。
週明け月曜日には大雪や吹雪は落ち着きそうですが、
朝は強烈な冷え込みが見込まれます。
特に心配なのが、12年前の寒波でも多発した、
水道管の凍結・破損。外にむき出しの水道管には、
タオルを巻くなどの保温対策は、
市街地・平野部にお住まいの方もシッカリと!
それでも凍結して水が出なくなる場合にも備え、
飲料水の確保もしておくと、より安心です。
また、先日の大雪でも一部箇所で停電がありました。
最近の暖房器具は、エアコンやファンヒーターなど、
電源が必要なものも多いですが、
停電で暖房器具が使えないケースも想定して、
防寒具準備も進めておくことをおススメします。
さらに、日曜日は暴風雪、月曜日も広く凍結の心配…
まるでスキー場にいるかのような状況が、
市街地でも起こりえますので、決して無理な行動はせず、
安全第一を心がけて過ごしましょう。
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私も、これほどのレベルの寒波は、あまり経験がなく、
十分注意喚起をお伝えできているか、正直不安ですが…
普段の生活では想像もつかないようなことが起きた場合でも、
慌てず、無事に対応できるよう、
シッカリ防災意識を高めて、お過ごしください。