弾除け神社の奉納写真

「写真を奉納すれば戦地から無事に帰ってくる」、残された家族は本人に内緒で写真を奉納していました。当時、参道は写真を持った家族が列をなしたと言われています。奉納された写真はおよそ2万枚。山口県内をはじめ全国各地から奉納されました。神社では戦後、写真を返す努力を続けています。2018年からはネットを利用して情報発信をするなど新たな取り組みも始めました。一枚でもふるさとへ帰ることを願いながら…。

山口放送では戦後40年頃から写真返還の取り組みを取材、1985年と2017年に全国放送しました。終戦から長い歳月が経ち、家族の手がかりを探すことも難しくなりました。それでも放送で取り上げると、いまでも写真の本人や家族が見つかります。写真を受け取った人々はそれぞれの立場から、あの時代の家族の思いに初めて触れることになります。

山口放送では今後も継続的に取材を続け、写真の返還へつながるよう努力していきます