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日常に防災を。命を守るラヂオな時間 毎週火曜日 午後1:35頃~

2020年06月

防災情報のレベル化 2020年6月30日放送分 放送分

大雨の時、気象台から出る情報は、大雨注意報や警報のほか、警報よりさらに上の情報で「土砂災害警戒情報」、さらに最上級の警戒を呼びかける「特別警報」と、危険度に応じて4つの段階の情報があります。

また、大雨危険度に対応して、各自治体などからは、私達、住民の取るべき行動を5段階に分け、明確に示した「大雨警戒レベル」が出されます。

この大雨警戒レベルは、平成最悪の豪雨災害となった2018年の西日本豪雨で、気象台や自治体から様々な防災情報が出されても住民の避難に十分に結びつかなかったことを教訓に、2019年から防災情報の伝え方の改善策として始まったものです。

大雨の災害の危険が高まるときには、この大雨警戒レベルに着目し、どんなレベルの時に、どういう対応が必要なのか、理解して行動することが大切です。

まだ差し迫った大雨の危険はないものの、今後の雨の状況に注意が必要な時は「レベル1」。防災への心構えを少々高めて、今後の情報に注意したい段階です。

雨が降り出し、土砂災害の危険が高まり始めると、まず気象台から大雨注意報が出されます。これが「レベル2」。今後の雨の状況に気を付けて、避難場所や経路などを確認しましょう。

そして、さらに危険が増し、気象台から大雨警報が出されると、自治体から「避難準備・高齢者等避難開始」の情報が出されます。これが「レベル3」で、高齢者など避難行動に時間がかかる方は、早めの避難を始めるべき状況です。

災害の危険がかなり高まり、土砂災害警戒情報が出ると、自治体は「避難勧告」や「避難指示」を発表します。これが「レベル4」で、緊急に安全な場所への避難が求められる状況です。

「レベル5」は大雨特別警報に相当し、すでに災害が発生している状況。
このランクに達する前には、避難行動を完了したいところです。ただ、避難が遅れた方などは、命を守るための最善の行動をとってほしい、としています。

私たちの生活の中で特に重要なのが「レベル4」。
この段階では、もう、かなりの危機感を持って安全第一の行動を心がけてください。また、このレベル化の取り組みは「行政は全力で皆さんや地域をサポートします」が「皆さんの命は皆さん自身で守ってください」という方針が前提となっています。私たち一人一人が主体的に災害に向き合うことが何より大事であることを踏まえた上で命や財産を守る防災情報をしっかり受け止めて、行動に移していきましょう。

防災マップ・ハザードマップとは? 2020年6月23日放送分

皆さんひとりひとりが防災に向き合うにあたり、非常に重要なアイテムがあります。それが「防災マップ」もしくは「ハザードマップ」と呼ばれるものです。

防災マップ・ハザードマップとは、自然災害による被害を予測し、危険場所、避難場所などの情報をまとめた地図のことです。
各自治体から各家庭への配布や、市役所などで閲覧できるほか、インターネットでも各自治体などが公開しています。

防災マップ・ハザードマップには、大雨の時、どこからどの範囲まで土砂崩れの被害が及ぶおそれがあるのか、また、川や池の近くでは、大雨でどれくらいの深さまで浸水するおそれがあるのか、など、いざ、災害が起きたときに、想定される災害の程度やエリアが目に見える形で記されています。

この地図を見る時に気を付けたいのは、自分の家の所だけを見るのではない、ということです。普段、学校や会社など家の外にいることが多い、という方も多いと思います。もしくは、学校や会社は安全な場所にあっても、そこに出かける時に通る道のりに、危険が潜んでいませんか?
いろんな生活の場面を考えながら、自宅だけでなく、学校や勤め先など、あらゆる行動範囲において、どんな災害のリスクがあるのか確認しておくとともに、どの避難ルートが最も安全なのかを確認、さらには避難する時に近所の知り合いの人に声かけするなどの行動も想定しておくと良いでしょう。自分だけでなく、家族も含めて、生活パターンと防災マップを重ね合わせながら、話し合いをしてみてはいかがでしょうか。

まず何が起きる可能性があるのかイメージしておき、日ごろからの備えや知識をしっかり身に着けておくことが、防災への第一歩になります。防災マップは、平穏時にイメージトレーニングを行うのに、最適なツールの1つです。

なお、近年の、これまでの想定を超える大雨災害の傾向を踏まえて、防災マップの見直しが進められている所もあります。
以前、チェックしたことがある、という方も、改めて、もう一度、最新の防災マップを確認しておくと、今までとは違った発見があるかもしれません。

雨感覚を磨こう 2020年6月16日放送分

天気予報では、大雨が予想されるときなどに「〇〇ミリの雨が降る予想」という情報が伝えられます。
その情報を生活に活かしていくためには、どんな雨でどんなことが起こるのか、イメージをしっかり把握しておくことが大切です。

ひと口に雨といっても、いろいろな降り方があります。
1時間1ミリ未満の雨は「小雨」、そして降り方が強まるにつれて「弱い雨」「本降り」「ザーザー降り」「土砂降り」とランクが上がっていきます。
小雨程度の雨なら、折りたたみ傘でも十分しのげます。
水たまりができ、大きめの傘が必要になるのは「弱い雨」から。
また、傘はザーザー降りの1時間20ミリまでの雨までは耐えられる規格となっていますが、降り方が強まると傘を差してもズボンの裾などが濡れるようになるため、私は「傘とともにタオルの準備を」などと呼びかけることもあります。
また、「土砂降り」と呼ばれる1時間20~30ミリの雨では、傘が役に立たないだけでなく、車のワイパー最速でも前が見えづらくなり、車の運転が危険になってきます。

梅雨の時の天気予報では特に、天気マークとともに、どんなコメントで雨の予想をお伝えしているのか耳を傾けて、上手に雨に対応していきましょう。
そして、普段から雨の降り方を観察しながら、雨の強さに応じた生活への影響を想像できる"雨感覚"を磨いて頂ければ、と思います。

災害発生の心配が出てくるのは「土砂降り」よりもひどい降り方の時です。
1時間30ミリ以上の雨を「激しい雨」と呼び、道路が川のようになる雨で、土砂災害が発生しやすくなり、特に崖の近くなど危険地帯では避難の準備も必要になります。
1時間50ミリ以上の雨で「非常に激しい雨」という表現になり、この状況ではたいていの場合は大雨警報が出ることになり、雨が滝のように降り、土石流の恐れも高まってきます。
さらに1時間80ミリ以上の雨で「猛烈な雨」。息苦しくなるような圧迫感の雨で、大規模な災害の恐れがある、非常に危険な雨の降り方です。

この3つのキーワード「激しい雨」「非常に激しい雨」「猛烈な雨」の、いずれかのキーワードを耳にしたら、災害の危険が迫っている、と意識して、緊張感を持った対応を心がけましょう。