実践1日目
会場となる山口放送本社に3組の家族がやってきました。
この日も猛暑。でも夏休み真っ盛りの子どもたちはとても元気です。
自ら応募してくれてきただけあってどの家族もやる気が伝わってきます。
今回参加したのは中村さん一家、大田さん一家、藤井さん一家の3組。
本日の主会場となる会議室に集まり参加者全員で顔合わせ。
そして早速オリエンテーションに入りました。 まずはラジオとはどういうメディアなのかお勉強です。 講師は山口放送の佐藤純子ラジオディレクターと河野康子アナウンサーです。 佐藤ディレクターは「ラジオは音だけでできている世界。怒り、喜び、笑い、悲しみ、ため息を声の表情で伝えます。例えば、電話の声だけでも相手の感情が伝わってきますよね。」と話し、 ラジオのレギュラー番組も担当している河野アナウンサーは「ラジオは音だけで感じるメディアです。言葉のほかにも音楽、BGM、自然の音を積み重ねて作っていきます。」と話しました。 そして実際に5分のラジオ番組をみんなで聞いてみました。 |
作品は佐藤ディレクターが制作して全国で放送された「山口県の日本一」です。秋芳洞の洞窟内の滝の音やコウモリの赤ちゃんの泣き声を収録して構成した番組です。番組は5分ですが収録時間は2時間。「2時間分の5分」と聞いて一同少し驚きます。「録れば録るほど大変になる」と佐藤ディレクター。番組を聴き終わり河野アナが「5分を長く感じましたか、それとも短く感じましたか」と聞くと一同の答えは「長いと感じた」でした。 「水の音がすごい!」とは藤井さん一家。 「秋芳洞に行ったことはあるけどコウモリに注目したことはなかった」と中村さん一家。 |
続いて音の重ねあわせでどういう効果が生まれるかを体験してみようと、ナレーションと効果音を組み合わせて作った番組PRを素材をバラバラにして聴いてみることに。 まずはジェットコースターの効果音だけを聞き、続いてパーソナリテイ2名のかけあいのナレーションを別々に聞きました。 そして最後にふたつの素材をミックスさせた音を聞くと臨場感あふれる番組PRの出来上がり。 こんな風にいろんな音の重ねあわせで作品ができることを学びました。さて、効果音のジェットコースターの音は山口放送のレコード室が所蔵するCD集から抜き出したものでした。 |
ということでそのレコード室を見学することに。 山口放送のレコード室には約43万曲がストックされています。CDのほかに古いアナログレコードもあり、子どもたちはもの珍しそうに見ています。 レコード室を見学した後は、お隣のラジオ第2スタジオでアナウンサー体験です。 実際に各家族にラジオブースに入ってもらい家族の自己紹介をしてもらいました。 そしてその模様を収録しみんなで聞いてみました。 大田さんは一家は「いつも自分の思っている声とはちがったし、いざマイクを前にすると思ったように言葉が出てきませんでした」と話しました。 |
午後からは実際に機材を使って取材の練習に取り組みました。
まずは録音機の使い方を佐藤ディレクターに教わります。
そして、各家族に分かれて前庭に出、勢いよく鳴いている蝉の音を使って「ふるさとの夏」をリポートすることになりました。 |
まずは蝉の音を収録です。あまり近づき過ぎるとヤブ蚊の襲撃を受けるので虫除けをしっかり塗った上で鳴き声のする方へ恐る恐るマイクを向けます。果たしてちゃんと録音できているのか。 |
そして夏の情景をリポートしますが なかなか言葉が出てきません。 河野アナにもリポートのポイントを 教わりながら何度も録音に挑戦します。 大汗をかいた収録が終わり、 会議室で編集作業をしてみます。 録音した音をパソコンに入れて簡単に編集してみます。 簡単な音の重ねあわせでも聞いた印象がずいぶん違うことがわかります。 |
そして一通りのレクチャーが終了しいよいよ番組制作にとりかかりました。
まずはどんな番組にするか企画会議です。「ふるさと」というメインテーマに対し各家族がどういうテーマで番組を作るのか話し合っていきます。制約は「5分」という時間だけ。議論があっちへとんだりこっちへとんだりする家族や、考えこんでしまう家族と様々です。 そして各家族とも簡単にはまとまらず、自宅に持ち帰ってさらに話し合いをしてもらうことになりました。 |