NO.129 うちの親父

2009年2月27日

一昨日の熱血テレビのメッセージテーマは“木”物語。

木の温もりや庭の木の思い出がたくさん寄せられた。



うちの親父は大工。長年親方をやってきた。

子供の頃、夏休みなど学校が休みの平日は

現場に連れていってもらうのが楽しかった。

颯爽と屋根に上り釘を打ち付けていく親父はカッコ良かった。

その横で、僕は材木の切れ端を使って幼稚な工作をしていた。

親父のカンナをかける音が好きだった。

そして、いつもおがくずまみれで家に帰って来た。

その汗と混じった木の香りが親父定番の匂いだった。



夏休みの工作も親父がちょこちょこっと

手を入れて貰えるので友達から羨ましがられた。

ただ、親父がちょっと油断して熱中してしまうと

9割9分メイドイン親父になって

あまりにも素晴らしすぎる大作が出来てしまい

提出できなかった夏休みもあった。

その親父は72歳。

今は現役をしりぞいて近所の倶楽部で

将棋三昧の日々を送っているが、

道具の手入れだけは怠っていない。

これぞ職人気質。




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