NO.151貴婦人とのご対面

2009年7月10日

ある日曜日。

急きょ、息子にSLやまぐち号(C57/通称:貴婦人)が

走る姿を見せようということになり、マイカーで津和野に向かった。



まずは、周南市から国道315号を北へ阿東町を目指す。

国道9号とぶつかる徳佐に着いたのはお昼12時前。

そこで昼食をとりながら携帯で時刻表を調べると徳佐駅発車が12:25。

あわてて駅に向かうが、駅に着いた時には貴婦人の姿はなく

黒い煙が残っているだけだった。

う~ん残念。何とかして息子に見せたい...。

近頃、機関車トー○スを走らせキャッキャはしゃぐ彼が

目の前を走るC57を見たらどんなに喜ぶだろうか。



すぐに9号に戻る、運良く信号は青、気持ちがはやる。

前にマイペースな軽トラが走っていたので

ゆっくりスピードで貴婦人を追う。

田んぼが開けた!左手遠くにいた!!

緑一面の田んぼの中を黒い煙をなびかせながら貴婦人が走っている。

「すげぇかっこいい!!」と叫んでいるのは大人2人だ。

窓を開けて息子にも見せるがあまりにも遠すぎて無反応。



なんとか先回りできないか。

ナビを見ていた妻が「津和野までは国道9号の方が

より直線で近いかもしれない」と分析。

確かに山口線の方が遠回りをしている。

ならば間に合うかもしれない。

願成就温泉を過ぎたとこで軽トラが曲がった。

しかし、さらにその前にタンクローリー。これまたゆっくり走行。

遠回りしている貴婦人の姿はみえない。

果たして僕らは先を越せているのか...。



大鳥居を曲がる、この坂道を下ると津和野の街、

山口線と交差するポイントだ。

よし、そこで妻と息子を下ろして彼に貴婦人の姿を目の前で見せよう。

ポイントに到着。まだ黒い煙は漂ってない。先回り成功!!

チャイルドシートから息子を降ろす、妻が抱っこする、

線路に向かったその瞬間「ポーッ!!」

貴婦人が母子の頭上を駆けて行った。

「うわぁぁぁ」

まん丸に目を開いた彼の声が津和野の街に響いた。




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